離れて暮らす家族に私ができること、 お味噌仕込みをしました
先日の休みに、家族とzoomを繋いで遠隔で一緒に味噌仕込みをしました。
季と和では今月からオンラインレッスンも始動するので私の練習も兼ねてzoomで付き合ってもらうことに。
以前に私が仕込んだ味噌を実家に持っていたところ、これは美味しい味噌だと褒めてくれました。父はお味噌でごはんを食べているくらいだと言い、母は私に頼み事などしないのに、またお味噌が欲しいと言いました。
身体に配慮できる食事を伝える立場にある私なのに、離れて暮らしていると家族のために日々の中でできることはやっぱり多くはなくて、大切で、なるべく健康でいてほしいと思っているだけに、いつももどかしく、そしてちょっぴりやるせなく思っていました。
なので、自分で作ったお味噌をプレゼントして喜んでもらえたことは私にとって大きな出来事でした。自分で仕込んだ味噌を食べてもらえる、これぞ、離れていても、日々の生活の中で私にできることだ、と。
家族に十分な量を渡せるように、去年は一昨年よりも多く味噌を仕込みました。そして今年はもっと多くの量を仕込もうと準備していたのですが、姉に声をかけたところ姉も遠隔で一緒にやってくれることになりました。これは一石二鳥です。二鳥どころではなく一石三鳥、いや、もっとかもしれません。
お味噌仕込みって結構な力仕事な上、美味しいお味噌になるように一つ一つの工程をしっかり押さえていく必要があるのですが、これを一人でやろうとするとかなり腰が重い作業なのです。だからお喋りしながら楽しむ仕込むのが一番!
私も1年ぶりにお味噌を仕込みましたが、やっぱり大変で。一緒にやってくれる人がいて本当に良かった!と仕込みの最中からつくづく思いました。家族ゆえ遠慮もないので、お互い休憩しながらのんびり楽しく、私は7kg分の味噌を仕込みました。
腰が重いなんて言ってはいますが、お味噌仕込みは私にとってやっぱり特別な意味があります。
毎日、「明日の自分のためにしていること」皆さん色々あると思います。少し先の自分のためにしていることもあると思います。例えばおかずの作り置きなんかもその一つかと思います。
お味噌仕込みは私にとって、一年後の自分のために、今の私ができることです。仕込みの日は大変だけど、頑張ったら来年もまた「自分で仕込んだ味噌はなんて美味しいんだ!」とお味噌汁を飲む度に感動する日々が待っているのです。自分で仕込んだお味噌があるということは、日々の幸せが増えることだと心底感じています。そしてお味噌仕込みは私にとって、季節とともに暮らすことでもあります。
一緒にお味噌を仕込んだら、その人にとっての先の楽しみも一緒に作ることができるかもしれないと思うと、お味噌仕込みに秘められた力は偉大だと思うばかりです。
zoomの方も問題なく「まるで家に来たみたいだよ」と言われながら、文字通り「一緒に」仕込むことができました。その日のことを、姉がとても素敵な言葉で綴ってくれたので、紹介致します。
姉は物事の本質を捉えるのが上手で、姉の言葉はいつも言葉にできない感情を代弁してくれます。
さて、1年後のお味噌の出来上がりを楽しみにしつつ、私は最近、去年仕込んだ分の味噌開きをしました。今年も極上のお味噌が出来上がりました!
この感動や幸せを、又来年もどなたかに共有していけたらと思います。
料理教室 季と和