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なんだか月の真下に行けるような気がした

(10月の下書きより)

夕方、大学の帰り道。
視線の先には、少し正体を現したお月さまがいた。

河川敷まで行ってぼーっとした後の話。

歩けば歩くほど月が大きく見えるような気がして、ずんずんと月へ向かって突き進んだ。なのに、本当は月は大きくなってなかったし、月に近づくこともできていなかった。

ただのわたしの幻想だった。月の真下に行けばなにか心が洗われるのではないかと、そんなファンタジーの世界でありそうな特効薬を一瞬信じていた。

月の真下に行けないことに気づいたとき、わたしはひとりでわらった。

「さすがに無理か~」

今思えば、なにかにすがりたかったんだと思う。
急に体調が‘‘元気‘‘に変わって、大丈夫な人になって、やりたいことできる人間に今すぐなりたかった。

現状を変えるための方法がわからなくて、行き詰って。この現状から抜け出したいのに、今は物理的に不可能で、だからこそ今できることがあるとわかってるけれど、それも今は身体的に無理があって。
じゃあどうすればいいんだ、ってことを考えて動くことが今の私の課題。
(動けたらもうちょっとラクなんだろう、でも今動くことに対してのハードルが高すぎてもうどうしようもないんじゃないかと、ひしひし感じては悩む日々です)



黒がないと馴染めない。他の色と馴染むには黒がいる。

今私が打っている言葉は、もしかしたら全部誰かの受け売りなのではないかと、色鉛筆と共に心配する夜。


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