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愛せるキャラクターを作るには

 自分のキャラクターの作り方を説明するにはX(旧Twitter)のようなインスタントなSNSで紹介するには限度があると感じ、こちらに書こうと思った。
 紹介というより個人メモ代わりである。私のnote記事の全てのスタンスはこれと言っていい。
 暇つぶしにも、これからキャラクターを作りたい人もどうぞごゆるりと読んでいただきたい。


  



生きる背景を考える

 まず土台の環境を作る。人と同じで、何もない真っ新な場所でいきなり生まれるということはないだろう。

 とはいえ「無から生まれる」という設定も設定らしい。だがその背景には無から生まれるだけの理由があるんじゃないだろうか?
 例えば宇宙のどこかで地球征服を考える大きな野望を持った宇宙人がいて、地球征服をするには自分一人以上の絶大なパワーがいる。そこで地球人の深い悲しみや苦しみなどの気を集めてできた結晶体がそれその人…なんていう感じだ。
 さらに深堀りできるところもかなりある。地球征服を目論む動機は何か?悲しみや苦しみのパワーを集めそれで征服するのなら、何か恨みのようなものを感じるぞ。ということは征服を企てる者は被害者の一面を持っているのであり、そういったベースの元で生まれているのだな。といった具合でどんどん周りの環境を掘り下げる。

 キャラクターを取り巻く環境について調べると、だんだんキャラそのものと離れていくように思えるが、その一見無関係に思えることに対してキャラクターはどんな反応をするのかということにこそキャラが生きてくる

 そこで絶対にこれはしないという回答が出てもキャラのこだわりとして活きるし、乗り気ではないがこれに対して反応するというのであれば、それはギャップとして活きる。
 後に記述するが、キャラクター一個人の「こだわり」と「ギャップ」はキャラクターに磨きをかけるので、必ずそこにあたるまで掘り下げていきたいところだ。

①キャラクターの像がはっきりするまで取り巻く環境について考える。


 

キャラクターデザイン

 さて、ひとしきり考え像が見えてきたところでキャラクターを描いていく。ここで特に何かを言うこともないのだが、私の場合、見た目の特徴を盛り過ぎないことを意識している。

 それは長期に描くことを考えているからなのかもしれない。どれだけ派手な見た目であっても特徴は3点までにとどめている。
 「どうせなら人に覚えてもらえるようなキャラクターを作りたい」と考えているならなおさらだ。人の認知には限界があるので、特徴が少しの数で決まっている方が覚えやすいというのが私の持論である。実際そうであるかはさておき…

②見た目の特徴を盛り過ぎない



キャラクターの中身

 キャラの中身は環境を考えたときとほとんど同様に問いかけながら作りあげる。そこで思い出していただきたいのだが、この時すでに環境作りの段階で「こだわり」と「ギャップ」というキャラの中身はできている状態だろう。実はこの2つはキャラの物事に対する許容ラインの表れでもあり、そのキャラの軸である。

 その軸を中心に周りを掘り下げて考える。

 どうしてそこにこだわるのか?という問いに対して、おそらくキャラクターの過去を考える。どうしてそれは許せるのか?許せないのか?という問いに過去を経験したうえでのキャラクター個人の考えが出てくるのではないだろうか。

 そうしてキャラクターの歩んだ道を考え、そこに基づくキャラの思考や感情を考える。そこで生まれた思考や感情が学校生活や友人関係や私生活にどう影響するか膨らませて考える。とにかく考える。そうするとだんだんと生きている人らしいキャラになってきているのが分かるだろうか。

③キャラクターの軸に関して深掘りして考える。


 

名前の付け方

 名前の付け方に悩む人は多いと思う。実際私もキャラクターにかっこいい名前を付けている人を見ると羨ましいと思うくらい…笑
 でも名前を付けるのはそこまで重要なポイントではないと思っている。

 例えば「西園寺カレン」なんて貴族風な美しい名前を付けていても、そのキャラクターの取っている行動が極悪非道の限りをつくしていたらどうであろうか。それが狙った設定であるならいいが、そうでないならどこかちぐはぐな印象が際立つ。
  
 名前はあくまでそのキャラの看板であって、大切なのはキャラクターの設定の方である。

 案外平凡な名前を付けてしまったなと感じても、キャラクターの中身がしっかりしていればむしろそれも愛おしいと思えるのではないだろうか。

ちなみに私は古風な苗字・名前が好きなので、
・榊 隼人
・九十九 宗永
・蘭 辰弥
・鬼村 喜一
こんなのばっかり。



キャラクターを愛するには

 ここまでで頭を使ってできたキャラクターなら少しは愛着を持てているのではないだろうか。さらにもっとキャラクターを愛するには自分自身がとにかく描く、または書くなどして自分で動かしてあげることが大きい。

 できればSNSなど人が見ているところに出してみてほしい。それは何も承認欲求のダシにしろという話ではない。我々人間は誰かと話したり触れたり支えられて生きている。一人で生きているようでも、その人が食べるお米もそれを作る農家がいて、買い物をするときもレジの店員に商品を通してもらう。他者がいて人は生きているとも言えるので、キャラクターを見る人、素敵だと思う人そういう次元を超えた繋がりを作ってキャラクターの生を確立させてほしい。

 いつかどこかで、これを読んだ人が作ったキャラクターを私が見れることがあるなら、素敵な縁だなと思う。

 



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