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すみからすみまで墨のおはなし 奈良編


美穂さんからのお誘いパート2
で奈良の錦光園さんにお伺いしました

7代目 長野睦さんと

墨の源流のお話
70年前までは墨を作れば売れていたので墨を造る工程は分業されていましたが、
需要が減り、大手が一気通貫で行う仕組みを作ったが、
それにより一層分業していた方の廃業が進む

今後はすすと型がなくなってしまう可能性が高い
墨の原料の方達は大手が一気通貫にし始めて
方の枠は木工職人
絵柄は能面を作っていた女性が引き継ぐ

すすは菜種油 エゴマ油を炊いて
陶器の蓋についた煤を集める、
気が遠くなる作業

長野さんが受け継いだ時
受注販売
それも大手の下請け受注をしていた
その大手が統廃合されて
仕事が激減
中継ぎはやめて
顧客はエンドユーザーに直接販売する方向に変えた

長野さんが今行っていることは
自分の工房だけではなく
墨の業界を盛り上げる 窓口は長野さん
奈良の墨を広める
『家族には心配されているが、
負け戦が好き 
10回やって1回勝てば良い』
頭が下がります

思ったこと

墨を使って書くことにより
みずも含めて全てを大切にする。
七夕には習字を里芋の露で願い事を短冊に書くと成就すると言われてました
硯に一円玉くらいの水で力を入れず墨を動かし書を書く
心やものを大切に丁寧に扱うことだと

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