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読書感想文のおもひで

真面目な中学校をでました。兵庫の神戸は真面目なのです。男子の丸刈りも最後まで残っていたし。とにかく。多分。今も。

もう先生も定年してるから時効と思いますが、中学校一年生の時に、本多勝一の「カナディアン・エスキモー」を読書させられて感想文を書かされました。

私は「これこそが人間の助け合いの暮らしではないか」「うらやましい」と書いたら、怒られ「書き直し」を要求されました。書き直ししたかどうかは覚えていないのですが、学校(クラス担任)の求めるベストアンサーは、クラスの他の子が書いてたように「可哀想!!こんな暮らし」「日本の文明社会に生まれて感謝します」みたいな事でした。

私は別に反発心もなく、素直に思ったことを書いただけなのですが「ふざけるな!」としこたま怒られ、その感想文が受理されなかったのを、強く覚えています。

中一とはいえ「夢にも思ってない事」を「強制されて」私が書くわけはないのですが、その顛末は覚えていません。むしろ中一で、他の子の書いた多くの感想の方が「怖すぎる」と当時も今も思っています。

多分、タンパク質としてトナカイの皮の内側の寄生虫をほじって食べたりする描写が、ショッキングな事だったのだと思いますが、外国の人からしたら、私たちがタコを食べるのも充分にショッキングだと思います。

神戸の公立の学校は今でもきっと「そう」だと思います。
なんかなーと思います。

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