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「ソルト」を観て思った事
主人と一緒に見ました。主人がアクション映画が好きなので、この映画もそうだろうと思っていましたが、テーマは深く、いろんな事を考えさせられました。
スパイの映画ですが、最初から最後まで驚きの連続な展開で、ネタバレしそうなので、どのシーンについてもここに具体的には書けません。
「アメリカの人はどう思ってこれを観るのだろう」とか「ロシアの人はどう思ってこれを観るのだろう」とか「私はどう思っているのか」とか、思ったりしました。
「ソルト」には洗脳・訓練されたロシアのスパイがでてきます。私の子供の時に冷戦時代だったので、子供心にソビエトが本当に恐ろしかったです。旧体制が崩壊したときは、夢のようだとホッとした記憶があります。
わかりやすい洗脳は怖い事のように思いますし、この映画で出てくるようなやり方は、本当にむごく、許容はできないと思えます。でも私だって平和な日本にいつの間にか洗脳されているのかも知れません。資本主義社会や自由や平等や権利という概念に、やんわり洗脳されて暮らしてるのかも?と思いました。
もし戦争になって戦闘になったら、ほぼ無抵抗で死んでいくというのが私が思ってる事です。これは他の人に「あなたもそうしなよ」とは言えませんが、私の思う平和的な生き方を貫くというのはそういう事で、敵に勝って生き延びるという考えは全くありません。「(戦争で)自分を殺そうとする人がきたら、その時は殺されて死ぬしかないな」というのは、今まで自分の生きてきた道筋から言うと、とても自然な考えです。
逆に、その気持ちがあるからこそ、むやみに怯えることなく自由な心で生きていけると思っています。呑気に生きて、そうなったらなったで「しゃーないな」で死んでいけるようにと思う私です。
「ソルト」の登場人物は、そのようには考えていないので戦います。強い人達同士の戦いがたくさん出てきます。アクションのシーンが多いです。
私と、この映画のヒロインはまったく違う条件で生きて違う人間ですが、ストーリーの全貌が見えた時、ヒロインの行動に共感できなくもないと感じさせられました。彼女のように育って、彼女のような能力を持ち、彼女のようにいろんな出来事に見舞われたら、自分もそのように行動するかもしれないという程度に、その心情が理解できると思います。ラストも良かったです。
寝る前に主人がテレビで視聴しはじめて、私は一緒に観るつもりもなかった「ソルト」ですが、ちらっと見たらあっという間に私も引き込まれ、ストーリーはだれる事なく緊張感ある展開だったので、けっきょく最後まで観てしまいました。おかげで寝る時間が遅くなりました。