今月のサブスク、クライマックスです。
花房和牛・バラ肉。
今回は香味野菜と一緒に赤ワイン漬けにして下処理です。
いつだって。そう、いつだってこの食材には畏怖と畏敬の念を禁じ得ない。
1頭毎に個体差を認めながら牛肉を扱うとか変態の極みですよ。
通常僕たち料理人は均一で画一的な食材を好みます。
「ブレ」を嫌う。それが「普通」なのです。
でもそれは生産現場を見ていない人間だからできる事。
大量生産・大量消費の為せる業。
そのレールとは全く異なる存在。
この1頭を出して貰うために通常とは異なる工程と手間をとらせてしまっている事。
「普通では無い事」を普通にこなして頂いている事。
この価値を理解して楽しみに待っている方々がいる事。
それら全てに応えたい。
全ての食材に仕事のドラマがあって、人の人生が、想いが乗っている。
それ故に僕はいつでも「挑戦者」の気持ちで料理ができる。
明日の仕上げが緊張するわ〜。