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旅で出会った未体験食材。磯の香りを楽しむサンファイアのレシピ
未体験食材との出会い
旅先で入ったモダン英国料理店 にて、
メニュー内に初めて見る食材名Samphire。
辞書で調べてみると
“海岸の浅瀬や岩に生える植物”と…
おかひじきみたいな感じ?そんな想像で
待っていると初めて見る形状の植物登場!
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塩気とシャキシャキ食感がクセになる〜!
磯の香りを楽しむ塩生植物サンファイア。
日本名を調べるとアッケシソウ(厚岸草)
北海道や瀬戸内海沿岸などで見られるよう
だけれど…日本では食材としての馴染みは
薄いのではないだろうか?
英国ではわりとお馴染みの食材のようで、
春先から出始め夏が最盛期なのだとか。
7月の今はまさに旬の時期!
魚介類へ添えられるのが一般的らしく、
お魚屋さんで入手しやすいとのこと。
旅の翌日、たまたま“ロンドンの胃袋“と言われる
大きな市場 Borough Marketを通りかかると
本当にお魚屋さんでサンファイア発見!
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サンファイアと魚介類
野菜なのに海藻のように塩っぱくて、
八百屋さんではなく魚屋で売られている
なんとも不思議な食材です。
後日、近所の小規模な市場や魚屋でも
サンファイアが売られていました。
最近はスーパーでも入手できるお店が
増えてきているのだとか!
このサンファイアを食べるメリットとしては
とにかくミネラルが豊富✴︎
そして宿便を取り除く作用に優れ、腸内環境を
整える効果があるとのことで…
おなかにも優しく、摂って損はない食材です。
しかも扱いがとても簡単。あと一品欲しい!
そんな時にすぐ出来上がるのもうれしい。
塩気が強いため2-3分さっと茹でて、バターや
オリーブオイルで和えるシンプルな食べ方が
一般的なようです。
レストランで食べたレモンバター和えが
好きだったので、プラントベースの食事を
している人でも食べられるレシピに少しだけ
アレンジし、再現してみました。
ヴィーガンでなく乳製品OKの方は、
普通のバターでどうぞ!
材料
作りやすい分量
●サンファイア 200g
●レモン 1/4個分
●バター 20g
●レモンの皮擦りおろし 少々
●ブラックペッパー 少々
☑︎今回使用したバターは、Violife のVioblock Salted Vegan Butter Alternative(英食材)植物性バター。他の植物性バター、ヴィーガンバターなどで代用できます。乳製品OKの方は普通のバターでどうぞ!
☑︎レモンはオーガニックやノーワックスで栽培された、皮まで安心して食べられるレモンを購入するとよいでしょう。
手順
①
鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
サンファイアをよく洗い、茎の硬い部分があれば切り落とす。
②
レモンはよく洗い1/4ほどにカットして、切り口にフライパンで焼き色をつける。火を止めレモンは盛り付け用の皿へ置く。同じフライパンへバターを入れ余熱で溶かしておく。
(レモンの作業と同時進行で)
沸騰した鍋にサンファイアを入れ2-3分茹でる。
③
しっかり湯切りし、熱いうちにバターのフライパンへ入れ和える。
☑︎サンファイアは長く炒めると鮮やかな緑が鈍い色になるので、余熱でさっと和える程度がよいかと。
皿へ盛り付け、レモンの皮擦りおろしとブラックペッパーを上からパラリ。
食べる前にレモンを絞って軽く混ぜ合わせてから召し上がれ♪
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ディルを少々混ぜてみたい…と
作りながら思いましたが買い置きがなく
て入れられず。次回試してみたいです。
魚介系のお料理と相性が良いので、
夫のリクエストでイカを購入しました。
(Prepared squidと記載の下処理済イカを
選ぶとスグに調理でき便利です。)
臭み消しに片栗粉を揉みこみ数分放置し、
洗い流してから加熱します。
同じくBorough MarketのFitz Fine Foodsで
購入した行者にんにくペーストを絡め
晩酌用おつまみに。
旅ごはんの記録 in Rye
この旅ではイングランド南東部にある
Rye(ライ)を訪れました。
ロンドンから鉄道で約2時間ほど、
中世の面影残るかつての小さな港町です。
モダン英国料理レストランThe Union Ryeにて
ランチ。木のぬくもり感じる居心地のよいお店。
(訪問日は2022年4月14日)
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岩牡蠣とハラペーニョソース
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牡蠣をおかわり
コールラビと青りんごサラダ
ヘーゼルナッツ、キャラウェイ、チリ
そしてレモンソース
(ヴィーガン)
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ビーツの甘口ワイン煮込み
(ヴィーガン)
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サンファイアのバター&レモン
(ベジタリアン)
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サーディンの丸ごとグリル
塩レモン・フェンネル・マスタードソース
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ドリンク
Big Drop Brewing Co.の
グルテンフリー/アルコールフリー仕様
クラフトビールがあり、こちらで乾杯!
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これはとてもおいしかったので、ロンドンで
発見したら購入したい商品!お酒の味は好き
なのですが下戸で、しかもグルテンフリー
という希望にマッチする機会は稀なので…
ひさしぶりのビールで乾杯が嬉しかった〜!
デザート
・ライスプディング...右
ブラッドオレンジ&ダークチョコレート
(ヴィーガン)※量がわりと多め
・シャーベット...左
ルバーブのコンポートと
ジントニックのシャーベット
(ヴィーガン)
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シンプルな調理で素材を味わえるよう
ひと手間&ひと捻り加えられているのを、
食べながら発見するのが楽しく
おいしいレストランでした!
お料理を取り分けて食べられるスタイルも
日本人としては、リラックスして食事が
できるポイントなのかも✴︎
(欧州では多くない)
またヴィーガン・ベジタリアン・グルテンフリー
などの食生活をしている人でも選べる料理を、
バランスよく取り入れたメニュー作りをしている
お店なので、ドリンクやデザートに至るまで、
満足感あるランチタイムとなりました。
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石畳を歩き、歴史感じる素敵なカフェでひと休み。
陶器とアンティークショップの町としても
知られるRyeは、ロンドンからの日帰り旅に
ぴったりです。また訪れたくなる魅力ある町。
また旬のサンファイアを食べて、
旅の思い出に浸ろうかな♪
それでは、また!
こちらでも旅の思い出レシピを紹介。
グルテンフリー×マクロビオティック料理の記録は
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