これからのエンタメ
今日はこれからのエンタメ業界について、思うことを書いていきます。
2020年はエンタメ業界にとっては、いろいろな転換期になった。
コロナで春に予定していたイベントや公演は軒並み中止になって、映画やドラマ等も撮影が中断されたり、上演が延期になったり、これまで思ってもいなかったような事態に陥った。
特にイベント関係の会社はかなり厳しい状況に陥ったし、劇団もせっかく稽古をしていた公演がやむを得ず中止となり赤字をかぶったところも少なくない。ライブも同様だ。私の周りもこれからどうなるんだろうという空気が漂っていた。
そして少しずつ、撮影が再開され演劇やライブもオンラインを使ったり、工夫をしてそれぞれの新しい道を模索し始めている。
私もオンラインライブとか演劇はいくつか拝見させて頂いている。どこもいろいろなアイデアを駆使して、初めての試みにチャレンジしつつ、それぞれのチームカラーは失わないようにと頑張っている。
アイドル業界は握手会が出来なくなり、イベントも難しいのでなかなか苦戦しているようだけれども、やはりライブ配信やShowroom配信等で活路を見出そうとしている。
そして、コロナが収まったとしても、今後もオンライン配信は残るのだろうなと思う。
演者としてはやはり舞台やライブやイベントは観客がいる生の方が楽しいし、お客様もそうだろう。
でも、このオンラインという方法は、実際にその場に行けない地方の人も見ることが出来るし、何よりチケット完売で行けないということもないので、多くの人に見てもらえるというのは大きなメリットだ。
制作側としては、配信はしないでライブ等の興行を満席で行い、儲けを出すというこれまでのスタイルが、満席に席を埋めてはいけないとなると大赤字。元々そんなに利益があるものでもないし。
これまでは満席での儲けプラス、それを円盤化して当日来れなかった人(来た人もか)にブルーレイで買ってもらうことでまた儲けを出すという方法だったけど、これからは生で観客を入れつつ、同時配信というのがスタンダードになっていくような気がする。
配信の利点をこれからも使わない手はないだろうから。でも、配信をすると円盤化した時に売れるかという問題とかもあるから、規模とか内容にもよっていろんなパターンがあるかもしれないな。
配信だけだとチケット代がそんなに高く出来ないけど、全国の人に見てもらえるというのは集客力があるタレントのライブとかイベントならまだ悪くもないだろう。でも、小劇場系の劇団とかは配信だけだとどうかなぁ・・・
劇場を借りるのか、映像っぽい作りにしていくのかにより、制作の予算も変わるからやり方次第かとは思う。
いずれにしても、大打撃を受けたエンタメ業界だけれども、そのお陰というか、これまでとは別の表現方法がプラスされたという考え方も出来る。
これまでも個人活動としては、配信でもいろんな種類があったし(Youtube、Showroom、Tiktok等)、音声のみの配信も増えているけど、これからはそこに本当の意味でのプロがどんどん参戦していくのかなとも思うし、イベントやライブ、舞台等に新たないろんな可能性が広がってきたようにも思う。
本当にいろいろ大変な時期もあったが、悪いことばかりではないな。これまでの悪い部分の膿を出し、新しい生活、新しい発信や表現が必要な時が来たということだろう。
テレワークとなったサラリーマンやOLさんが、このままテレワークを望んでいる人も多いというのは、やはりこれまでの普通は普通ではなく、結構大変、異常な部分もあったのだと感じたのではないだろうか。分かりやすい例で言えば、東京の朝夕の満員電車はやはり異常だったというのを感じている人が多いのだと思う。
私自身、エンタメ業界にどっぷりいるのだが、今年は元々自分として働き方改革の年にしていたので、大きなイベントとかは予定していなかったし、仕事面も打撃が少なかった。ただ、レッスンは2か月くらいは中止になったのもあったけど、そのお陰(?)でnoteを書く時間が出来たし、新たな事を始める準備も出来た。
そして、レッスン再開ということでオンラインレッスンもやるようになったんだけど、最初はやりづらさもあったが慣れればこれはこれで出来ることもあるなと思う。ただ、演技のレッスンは、やはり生でみんなで集まっての方がいいかなとは思う。
ボイトレやボーカルレッスンは自宅で大声を出せない人も多いので、それぞれの場所確保はやはり大変そうではある。
ただ、オンラインをやってみて、これなら全国どこの人にでもレッスン出来るというのは利点だなとすごく感じる。もちろんオンラインでは出来ないこともあるのだけれど、地方に住んでいてタレントを目指している人が上京しなくても、または上京する前からプロのレッスンを自宅で受けられるのは凄く良いことだと思う。
ということで、新たにやりたいことがどんどん増えていく一方だ。たまたま私の働き方を変えようと思ってた時に、社会的な転換期がかぶったってことなんだけど、お陰でいろいろアイデアややりたい事が膨らんだ。
エンタメ界にいながら、たまたま自分の転換期としていた年だったのでコロナの影響をあまり受けていない私が言うのもなんだけど、ピンチはチャンス。現実は常に動いているから、その変化を受け止めて、新たな波に乗って前に進んでいくしかない。
ということで今日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。