いま何故 K-POP が世界を魅了するのか?!
昨日は久しぶりに映画館に行ってみました。『パラサイト半地下の家族』からだから、7ヶ月ぶり!
現在ビルボードメインチャートで1位を独走中のBTS(防弾少年団)のドキュメンタリー映画『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』を観てきました。
隣のお兄さんじゃない、血の滲むような秀才アイドルたち
今何故K-POPが世界を魅了しているのか?!最近あちこちでよく目にする問いですが。
SE7ENに一目惚れしてから16年間韓国カルチャーを愛し続けてきた私から言わせてもらうならば、それはやはり層の厚さだと思います。
よく隣のお兄さん的なアイドルが受けたりしますが、韓国のアイドルはフツーの人ではまずできない離れ業の稼業です。
歌が完璧にうまく、カルダンス(刃のようにキレッキレのダンス)が踊れ、ハイブランドをさりげなく着こなせるほどのスタイルの良さと、陶器のようにお手入れしてある肌。そして新曲ごとに髪の色を染め替えてもハゲない頭。
新曲は2カ国語以上でリリースし、それぞれの国でMCできるメンバーを揃えている。国外で成功する事を目標にデビューする、これらがもう歌謡界のスタンダードになっています。
なのでこれまでもビルボードのトップになっておかしくないアーティストはいっぱいいたし、もちろんこれからも。K-POPはずっとそんなハイレベルな中で熾烈な戦いを繰り広げてきました。
インフルエンス力を武器に、アジアン・インヴェイジョンが加速する?!
特殊な訓練に長年耐え、血の滲むような努力をし生き残ったアイドル達は、今はSNSを駆使して24時間情報を発信しています。曲作りの過程のみならず、寝たり、食べたりそんなことまで。
そしてそれを親身に見守るファン達の手によって世界中に拡散されていく彼らの情報、、
韓国は「ウリ(私たち)」という言葉が象徴するように、仲間意識が強い、結束の固い文化があります。それが応援意識にも繋がり拍車をかけているように思えます。
そして今はどこでいても、ネットですぐにコンテンツを得ることができるようになりました。
韓国の音楽を売っている店を探す必要もありません。Spotifyで検索すればすぐに彼らの音楽を聴くことができます。そんな時代を味方につけて、k-popブームが一気に花開いたのではないかと思います。
イギリスのカルチャーがアメリカのチャートを席巻しブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれた時代がありましたが。
コリアン・インヴェイジョン、、(あるいはアジアンインヴェイジョン?)と呼ばれるほどこれから更にブームが爆発するんじゃないかなって密かに思っています。まさにBTSの曲タイトルの『ダイナマイト』のように突破口となって。
この映画では、世界のトップに昇り詰めたと言っても過言ではないBTSのメンバー達が今の心境を告白します。人生をこれだけにかけてきての不安やこれからへの期待も。
私はBTSのブームはここが頂点ではなく、まさにここから。ずっと届かなかった文化圏へアジアの魅力を伝えるきっかけになるのでは、と大きく期待しています ^ ^