ドンピシャすぎる本に出会うと手汗が止まらなくなる
「これこれ! これだよ〜! こういう本が欲しかったんだよ、私は!!!」って思える本に出会うと、心臓のドキドキは止まらなくなり、本を持つ手には汗をかいて、もうどうにもならなくなりませんか?
私はなります。
コピーライターの澤田智洋さんが書かれた「わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術」を読みました。
もうね………………出会っちゃった。
最近、キャッチコピーについて考えたり実際に書いたりするnoteサークル「コピサー」に入会してからというもの、キャッチコピー関連の本を読み漁っていて。
ノウハウに特化した本もあれば、ひたすら名作コピーを集めた分厚い本もあるんですけど。
この「ホメ出し」は、コピーライターの視点から、商品やサービスが有する魅力を見つけ出す技術を応用し、人の良いところを発掘するコツについて徹底的に書かれた本なんです。
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わたしはきっと、物心ついた頃から、以下のようなテーマに興味がありました。
つまり、わたしは比較的、他人に興味を持てない人間だったんです。人が何をしていようが、どんなことを考えていようが、気にならない。
それがたとえ家族や友人や恋人であったとしても同じ。
「そんなことよりわたしの話聞いてよ!」なんて思っちゃう、典型的な自己中心主義だったんです。
時には、そんな性質が「サッパリしてる!」「一緒にいて気が楽!」なんて好意的に捉えられることもあった。けどね、ライターとして取材を生業にするようになってからは、そうもいかなくなったのよ。
当たり前だけど、取材って、人の話を聞くのが仕事です。
目の前の人の話や、その人自身に興味が持てなかったら、根本的にできない仕事なわけです。
なんと、わたしはその事実に、ライターになってから気づいてしまいました。遅すぎ。致命的。
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それからというもの、わたしは「人に興味を持つコツ」が書いてある本を探す旅に出ました。
物心ついた頃から、わからないことは親か教師か本に聞いてきたので、今回も「本を読めば解決するはず!」と絶大な信頼を置いていたのです。
でも、どこにもなかった。
「雑談を続けるコツ!」とか「人を不快にしない話し方!」とか「失敗しないインタビュー術!」みたいな本は、確かにある。
でも、わたしの悩みを根本的に解決してくれる「人に興味を持つコツ」が明確に書いてある本なんて、どこを探してもなかったんです。
そりゃそうだよね。きっとみんな、自然と他人に興味を持てるのよ。ましてやライターになる人なんて、息を吸うように人に興味を持てる人しか、なっちゃいけないのよ。
やっぱりわたしって、人としてどこかに欠陥があるんじゃ……。
そんなことまで考えて闇落ち一歩手前だったわたしの目の前に、仏のように降臨してくれた本が、この「ホメ出しの技術」でした。ほんとに、書店の棚で見つけたとき、後光が差して見えた。
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詳しくは本書に譲るのですが、この本には、人の良いところを見つけるための具体的なコツが、順序立ててわかりやすく書いてあります。
人がこれまで何を見て、何を聞いて、どんなことを考えながら生きてきたか。そんな背景や物語を想像し、それらに興味を持ち、さらに深掘りするために聞き出すテクニックまで教えてくれる。
こうやって文章にすると、とっても難しそうに思えるけど、最初のステップは誰にでもできるくらいに簡単。
あまりにも簡単すぎて、一刻もはやく試したくなり、自分から人とご飯を食べる予定を入れたり、友人に「電話できる?」なんてLINEしたりしちゃいました。
そんなの一般の方々には普通なのかもしれませんが、わたしにとっては快挙! 奇跡! 涙なしでは語れない偉業なんです。もう、それくらい簡単ってことです。
そして即効性もすごい。この本に書かれているノウハウを意識しながら人と接していると、冗談抜きで「良いところ」しか見えなくなる。
あんなに、他人の粗探しや重箱の隅つつきばかりしていた、このわたしが……!!! 「この人ってこんなに良いところがあったんだな〜」なんて、数え出したらキリがないくらい、長所ばかり目に入るようになりました。
あまりにも感動しすぎてしまって、もし、わたしと同じような悩みを抱えている方がいたらシェアしたい……!!! と思い、長々と書いてきたわけです。
この本の出版元である宣伝会議さんから、お金をもらっているわけではありません。きっとわたしのように、一人でも救われる人がいるはず! と確信したんです。
絶望的に他人に興味が持てない性質は、決して欠陥なんかじゃないし、ちょっとした意識ひとつで変えられます。コピーライティングのコツみたいなものも少し書かれてますが、基本的には「ホメ出し」のコツが土台です。
人の良いところが浮かんで見えてくるって、泣けてくるくらい嬉しいよ。
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