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大物講師現る#11

半ドン技師です。
数人ですが同世代のクラスメイトがいることが分かり、若い子たちとも少しずつ馴染んできて(一方的に私が思っていただけかも・・・)、何とかやっていけそうな気がしていた頃、恰幅のいい大物感満載の非常勤講師が現れました。
 
放課後、その先生に年配組が引き連れられ、居酒屋に行くのが通例に。
ボン!といいちこの一升瓶を置かれ。
「これがなくなったら帰ろう」とおっしゃられる。
もう一升瓶が白い巨塔に見えました。
水割りなんてしていたら、いつまでたっても減らない。
ロックでガンガン。当時は味わう余裕なんてありません。
今も、いいちこのワンカップを飲むことがありますが、こんなに美味しかったんだなぁて気づかされています。
 さすが下町のナポレオンです。
 
さすがと言えば、その当時の先生との会話。
すがですね。
りませんでした。
ごいですね。
んせいだから出来るんですよ。
うなんですね。
 
これだけで十分一升瓶はなくなります笑
しかしある日、聞き捨てならぬ先生の発言が、
 
「半ドン君、そんなの私にとっては、日常ちゃはんじだよ」
 
次の単語の読み方をひらがなで書きなさい。
日常茶飯事
○にちじょうさはんじ
×にちじょうちゃはんじ

 と頭の中をよぎりましたが、私は瞬時に判断し答えました。
「そうですよね。先生にとっては、日常ちゃはんじですよね」と。
百点満点の回答じゃないですか?

人は偉くなってしまうと、誰も指摘してくれなくなるんだなぁと実感した夜でした。
今、部下や後輩たちに、遠慮なく突っこまれている私は、幸せだなぁと日々感じています。
 
 
 
 
 
 

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