NPO理事の保護者選出制度をやめました
こんにちは、理事長の青柳です
受験シーズン真っ只中ですね。学習塾の講師をしていた時のことを思い出します。受験当日朝の見送りに駅に行き、男子生徒に一言声をかけた数分後、「〇〇様はいらっしゃいますか?」という駅放送。気になって行ってみたら、なんと彼が落とした受験票が届いていました 笑
保護者がNPO法人理事の役割を担っていた経緯
NPO法人の理事とは?
NPO法人の運営には「理事」という役職の人間が複数名必要です。これは法律で決まっています。株式会社でいうところの役員のようなもので、法人運営のための経営判断をする役目を持ちます。
なぜ保護者から理事(運営者)を選出していたか?
まず、歴史的経緯から。北本の学童保育は、1975年の自主運営からスタートしました。2011年に NPO 法人として法人格を取得するまでは、保護者によって運営されてきました。つまり、学童保育利用者でありながら、人によっては学童保育経営者の役割を兼ねていたのです。
そして、NPO法人が設立されたわけですが、基本的な組織体制は父母運営を踏襲したかたちとなっていました。そういった流れから、NPO法人の主たる運営者(理事)を保護者から選出していたわけです。
法人体制を一新
本ブログの読者の方であれば説明不要かもしれませんが、青柳体制では、今までの法人の在り方を一新しました。
行政が安心して補助金を預けられる組織に
保護者運営となると、どうしても片手間で学童保育の運営をする必要があります。なぜなら、学童保育は共働きの親御さんが利用するための施設だからです。
学童保育事業には、行政からの補助金が欠かせません。行政の立場からすれば、片手間業務で運営している団体で、渡した補助金がきちんと活用されているのか?こういったところが気になるのは当然です。金額も、年間では億の単位になる規模ですので尚更でしょう。
きちんとした会社組織になろう
そここで、うさぎっ子クラブは過去の運営スタイルを捨て、父母による意思決定スタイルから、常勤の本部スタッフによる意思決定スタイルに変更しました。一般的な会社組織です。
組織変更したことにより、大きな課題にはじっくりと、日々の課題には即時スムーズに対応できる組織になりました。
長い間のご尽力に感謝します
うさぎっ子クラブは専任のスタッフが責任を持って運営します
上記のような流れから、もう学童保育の運営者として保護者の皆さんが関わっていただく必要はないと考えました。主たる運営者がいないまま、自主運営で何十年も続けてきたわけですが、その間に運営に携わっていただいた保護者の皆様全てに感謝いたします。皆様があるからこそ、今のうさぎっ子クラブがあります。
ともに歩むスタイルはそのままに
運営者の保護者選出は廃止したわけですが、児童、保護者、支援員がチームとなり共に歩む学童保育のスタイルは変わりません。今までどおり、学童に関する協力体制のもと、より良い学童保育の環境づくりにご協力いただきたいと思います。