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茶道日誌 「湿し灰作り」
ほったらかしにしていたnoteを久々に開き、何か書いていこうかと考えてみました。そして、ふと「茶道日誌」という言葉が浮かびました。多分、毎日は書けませんが日誌と付けてみます。ゆるく適当にいきますね。
東京は湿し灰を作るのに最高の陽気が続いています。
残念ながら私は稽古日と重なり灰作りには参加できず…着物で稽古場と灰作りの現場を行ったり来たりしています。
そうそう、この様子をインスタにあげないと。写真を撮りはじめると汗だくです。人が写らないようにとか、自分の影が写らないようにとか、こだわりが止まらない。そして汗も。
茶道は11月から4月まで炉の設えとなり、その時の炭手前で湿し灰を使います。
その湿し灰は、夏土用辺りで暑い日に作ります。
10日前から灰のアクを取り、当日は番茶を掛けながらもみほぐし、天日干しして、また、番茶を掛けて揉むことを何度も繰り返し、作り上げます。
その灰は湿らせた状態で灰瓶に入れて炉開きまで
寝かせておきます。
土用の間は土の神が支配する時期で土の気が盛んになるので、植木の移動・井戸掘り・壁塗りなど土を動かす仕事を休む習慣があります。
夏の土から秋の土へ変わる時に茶道で「土」の意味を持つ灰を作り上げるのは古くからの茶人の習いです。
番茶の出がらしを使い、織物を作る工程で灰を使う「灰汁練り」の残った灰で湿灰を作るとは侘び茶人の心揺すぶりますね。
何より今年は天候に恵まれ上質の灰が出来きそうです。炉開きが楽しみです。
とまで、インスタに書き込みまして稽古場に戻ります。
近いうち、湿し灰の作り方をnoteにもまとめますね。
ではでは。