ドラマみたいなふたりのはじまり02
酔った勢いで会社の後輩と男女の関係になってしまうという、非常に不本意なことをやらかしてから一週間。
私はひたすら後輩を避け続けていた。
あの夜は本当に酔って理性を無くしていただけで、社内恋愛なんてごめんだし、私が好きなのはお互いに心地よい距離を保てる余裕のある年上の男だし、三十歳目前にして五つも年下のイケメンと本気の恋をはじめるなんて、ひたすら面倒でしかない。
もうこれは忘れたふりをしてすっとぼけるしかない。
そう結論を出し普段どおり仕事をしていると、私の右半身にするどい視線