のらねこ雑記帳≪空き家？≫

  駅からの帰り道、たまに通る坂道の途中に気になる一軒のお宅があります。
昭和の一戸建て住宅という感じの家でブロック塀と表札のついた立派な門柱が立っていて、その横には駐車スペースがあります。
門から玄関まで3m位距離があるのですが、ひざの高さの雑草がボーボーに生えていて、とても人の出入りがあるようには見えませんでした。
2階を見上げると、ベランダにつながるサンルームにレースのカーテンが見えましたが、洗濯物が干してあるわけでもなく、やはり生活感がありません。
家自体はそんなに傷んでいる感じもしませんが
『空き家になっているのかな？』と思っていました。

  ある夜、そこを通ると、50cm四方はあろう立派な門柱が根元から折れて駐車スペースの方へなぎ倒されていました。
門扉もグニャリとひしゃげていて
『何事！』と驚きました。
そのお宅は坂道のカーブの外側に位置していました。
この坂道はあまり広くはないのですが、抜け道として意外と車通りが多いのです。
多分、下り坂でスピード出しすぎた車が突っ込んだと思われますが、あの門柱をへし折るとは、恐ろしい！
『ここ歩く時は後ろに気をつけよう』と思いました。

  次にそこを通ると、門柱と門扉が新しくなっていました。
元の門柱と同じ立派なものです。
門が新しくなったので
『住人がいるのか』と思いましたが、
相変わらず、敷地内は草ボーボーで、
人の気配がありません。
新調された門と、草ボーボーのお宅がアンバランスで
『人が住んでいないのに、直す必要があったんだろうか？』と思いました。
『でも事故なら、修繕費はあちら持ちだから直したのかな？』
ちょっと、もやっとしました。
門があっても、横の駐車スペースから敷地内に入れるので、門の必要があるのかな、と…。