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のらねこ雑記帳≪鮭との戦い≫

  コロナ1年目の夏、母方の親戚からお中元が届きました。
千葉の銚子にお住まいで、毎年干物やみりん干しを送ってくれるのですが、
今回は、いつもより発泡スチロールの箱が大きい!
開けてみると、中にはカッチンカッチンに冷凍された全長約40cmの鮭の半身が6本、つまり鮭3匹分が入っていました。
皮つきのものが4本
皮なしが2本
皮なしには消費期限があったので、生食用です。
どう見ても業務用でした。
想像するに、コロナで飲食店が休業を強いられ、業務用のお魚が売れずに安くなっていたのでしょう。
もしかしたら、業者さんに買ってほしいと、頼まれたのかもしれません。
 大量の鮭の襲来に一家3人、言葉もなく立ち尽くしました。

  でもなんとかしなければなりません。
とりあえず、冷凍庫に取ってあった保冷剤を全部外に出し、冷凍食品は調理してスペースを作り、鮭を収納しましまた。
  さて、この後どうしよう…。
色々検索した結果、冷凍のまま切り身に小分けして真空パックして冷凍保存することにしました。
そのために、ア○ゾンで大きなまな板と、冷凍したお肉が切れる包丁と、真空パック機を購入しました。

  そして、いざ解体!
鮭半身1本を冷凍庫から出して15分放置してから、ノコギリのような刃の包丁で切りました。
硬いです。力がいります。
おまけに切っているうちに溶け出た鮭の油でまな板がオレンジ色のぬるぬるになります。
切りづらいです。
でも、解凍してしまう前に作業を終えなければなりません。
だいぶ大きめの切り身にして、真空パック、そして冷凍庫で急速冷凍しました。
  1本切ってみて結構大変だったので、全部処理するのはあきらめて、ヒマな時に1本づつ片付けることにしました。

  皮つきの鮭は味がついていて、そのまま焼いただけで美味しくいただけました。
生食用は切り分けた日は生で食し、冷凍保存したものはフライやムニエルにしました。
でも大量なので、消費するのに時間がかかりました。
毎日鮭では飽きるし、冷凍なので職場に持っていって配るわけにもいきません。
かろうじて、近所に住む親戚と母の友人におすそわけをしました。
  後日、銚子の親戚からお中元のお返しのお礼電話がありました。
「もう、鮭は丁重にお断りして」と前もって母には言っておいたのですが
「みんなで美味しくいただきました」としか、母は言いませんでした。

  そして12月、なんとか鮭が残り1本になったところで、銚子の親戚からお歳暮が届きました。
今度は冷凍鮭が5本(2.5匹分)でした…。






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