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のらねこ日記いきもの編海のいきもの
突然ですが、私はヒトデが苦手です。
子供のころ、小学舘の学習雑誌の理科のページで、小魚を捕食しているヒトデの写真を見てからです。
それは、ヒトデの体の中心にある口から小魚の頭がのぞいているもので、
『あんな、目も鼻もない、ろくに動きもしない生き物が魚捕まえて食べるんだ!気持ち悪!!』と、幼心に衝撃をうけた私は、以来ヒトデを見るのもいやになりました。
しかし、毎年夏休みに訪れていた母の実家は、千葉の漁師町で、浜に行くと網にかかったヒトデが山ほど捨てられていました。
ある時は、地元の男の子たちが、そのヒトデを拾ってきた木の枝にさして、くるくると振り回したり、手裏剣のように飛ばしたりして遊んでいて、私には地獄の光景でした。
波打ち際にも、死んだカニやら、いろんなものが打ち上げられていて、でも海では遊びたかったので、臆病者の私は目をつぶって、2つ年上のいとこに手をひいてもらったり、おぶさったりして海に入っていました。
たとえ、海の中の足元にヒトデがいたとしても、見えなければ大丈夫でした。
中学生になるまで毎年、夏休みは千葉の海だったので、夏=海水浴という頭になっていた私は、社会人になると、
高校生物部時代の友達と、よく沖縄に行くようになりました。
彼女は、ダイビングのライセンス持ちで、素潜りでも5~6mはいける強者で、
一方、泳ぎが下手で、船酔いもする私は、友達がガンガン潜っている間、もっぱら、足がとどく範囲でひとり海水浴をしていました。
千葉の海と違って、沖縄の海は、砂が白く、水の透明度が高く、とてもきれいでしてが、水がきれいなゆえに、海底の砂の上にいる何かが見えました。
それは、ナマコでした。
白黒の牛柄のものから、トゲトゲしたものまでいて、見えてしまうとやっぱり気持ち悪くて、踏んでしまわないように、水の中をつま先立ちで歩く私でした。
他の人にこの話をすると、何しに沖縄まで行っているの?と聞かれますが、ろくに泳げないし、嫌いな生き物もいるし、船酔いするけど、とにかく『海が好き!』なのです。
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