のらねこ日記いきもの編ヤモリ
以前勤めていた職場(病院)は、建て直しをしたので、わりと新しいはずでしたが、なにせ緑豊かな山の上だったので、いろんな生き物が住み着いていました。
ある朝、出勤すると、床に物品運搬用の大きなプラスチックのかごが伏せて置かれていました。
夜勤のスタッフが夜中にヤモリさんと遭遇し、とりあえず小さなかごをかぶせたものの、怖くてさらにその上から大きなかごをかぶせ、他のスタッフが出勤してくるのを待っていたのでした。
そこで、大きなかごをどかしてから、私は透明ゴミ袋をかごにかぶせ、そっと小さなかごを持ち上げてみると、
そこには、体長3cmにも満たない小さな白っぽいヤモリさんがいました。
その小さなヤモリさんを手でそっと捕まえて、裏の原っぱへ逃がしましたが、『ヤモリだから建物の外壁に張り付けたほうがよかったかな?』などとちょっと悩みました。
次に、だいぶ前にバリ島に行ったときの話です。
ホテルでタラソテラピー(海洋療法)を受けました。
そこは、屋外に屋根付きの海水温水プールがあり、打たせ湯やジェットバスなどをスタッフさんの指示通り、順番に回っていく方式でした。
プールの中で、浅くベッドのようになった所で仰向けに寝そべっていると、
私の真上の天井に何か動いているものが見えました。
よく見ると、2匹の大きなヤモリさんが、大きな口をあけ、威嚇しあっていました。
それは、東南アジアに生息する『トッケイヤモリ』という大型のヤモリさんでした。体長は15㎝以上あり、日本のヤモリさんよりもっと立体感があったのでよく見えました。
それが南国の葉っぱで葺いた屋根の天井に逆さに留まっている状態で、大きな口をカーッとあけて、威嚇しあっているようでした。
『一触即発?取っ組み合いになったら、こっちに落ちてくるんじゃないの!』と、ドキドキしながら、トッケイさんたちから目が離せなくなった私ですが、時間になったのでスタッフさんの指示で次のブースに移動させられました。
あの勝負がどうなったかが、気になりましたが、その後もトッケイさんが天井からプールに落ちた様子はありませんでした。
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