のらねこ日記 ⑨
正義のボーちゃん
ミケさんに比べて、ボーちゃんは、体が硬く、階段を踏み外してあごをぶつけるなど、およそ猫とは思えないトロい子でした。
おもちゃの1人遊びも、蛇口からお水直飲みも、できるようになったのは、ミケさんの2年後でした。
ある日、いつものようにミケさんが外の猫を威嚇している時、その後ろでボーちゃんがオロオロしていました。
そして自分も加勢しなければ!とでも思ったのでしょうか、まるでいじめられっ子が目をつぶっていじめっ子に突進するかのように、ボーちゃんは飛びかかりました!
なぜかミケさんの背中に…
突然、背後から攻撃を受けたミケさんは、
びょん!と飛び上がって逃げていきました。外の猫も逃げてしまい、ボーちゃんだけがポツンと取り残されました。
また、父がお風呂場でミケさんを初めてシャンプーした時は、ぴーぴー泣き叫ぶミケさんを心配したのか、ボーちゃんは、父の後ろででオロオロしていました。
そして意を決したように、父の背中に飛びかかると噛みつこうとしました!さすがに背中は噛めなかったものの、爪を立てられ父は「痛っ!」と叫びましが、シャンプーはそのまま続行されました。
この後、今度はボーちゃんがシャンプーされたのですが、ミケさんは自分の毛繕いに専念していて、ボーちゃんが泣こうが、わめこうが、全くスルーしていました。