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のらねこ雑記帳≪玄関ドア≫
朝起きて、雨戸を開けると外猫さんたちがわらわらと集まってきました。
場所を分けてゴハンをあげようと、キャットフードの袋を持って、外へと出ました。
ゴハンを配り、郵便受けから新聞を取って、家の中に入ると…
玄関のドアが閉まらなくなっていました。
どうしても、あと5cm位の所で止まってしまうのです。
力まかせに引っ張ってもびくともしません。
『これはマズイ!』と思いました。
今日は両親がマッサージに行く日で、
両親を送り出してから、私も友人の家に行く予定でした。
『最悪、このまま閉まらなかったら、両親が戻って来るまで、家にいなきゃならないなぁ』と焦りました。
一応、父は元建具職人なので、起きてきたら見てもらおうと思いましたが、
こんな日に限って父はいつもより遅く起きてきて、おまけに
『昨夜は良く眠れなかった、眠い、
腰が痛い…』などと調子が悪そうでした。
でも、父に玄関ドアが閉まらなくなったことを伝えると
「あとで脚立に登ってドアストッパーを見てみる」と言いました。
でも、なんかフラフラしているので
『脚立は危ない!』と思いました。
とりあえず何とかしようと、シリコンスプレーをドアストッパーに噴霧してみました。
すると、ドアが少し動くようになったので、さらに噴霧してドアノブを強く引っ張ると、ドアが閉じました。
しかし、それを見ていた父からは
「力ずくで動かしたらだめだ!中の軸が折れてしまったりするから」と
ダメ出しをくらいました。
『開かなくなっていたらマズイ!』と
私は、おそるおそるドアを開けると、ちょっと硬かったのですが、ドアは開きました。
でも閉めるのには、やはり力がいりました。
朝食後、父は脚立を持ち出しましたが、自分でも足場が悪いと思ったのか、もっと低い踏み台に代えて、ドアストッパーを見ようとしました。
その時、父が
「建具屋やっていて、一番苦手だったのが玄関ドアのドアストッパーだった…」なんてことをつぶやき始めたので
『大丈夫か?!』と心配になりましたが、5分後、あっさりとドアは直りました。
91才の昔取った杵柄でした。