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自分の気持ちを「言葉にする」ということ
『君はどう生きるか』感想日記
最近この本を購入する機会があり、今の教育現場で考えていかなければならないことがたくさん詰まっているなぁと感じました。そこで、この本を通じて得た気付きや感想をポツポツと綴っていきたいと思います。
第6弾。こうしてアウトプットすることで、今までの実践と結びつく感覚が面白くなってきました。
自分の気持ちを「言葉にする」ということ
今回のテーマは、前回の「順番に考える」の続きとなります。
著書では、自分の気持ちを「言葉にする」際にも順番が重要になる、ということを述べられています。
もし,君が君自身の感覚に正直に話そうとすると,「サッカーは試合するのが楽しいんだよね。何でかっていうとね,あ,でも,シュートもすっごく楽しいんだ。シュートはうまくいくとね,ものすごく気持ちよくて,あ,でも,友達とやるのも同じぐらい楽しいよね。試合に勝つのも楽しくてね……」なんてことになるだろう。
頭に浮かんだことをそのまま,次々と声に出すとこうなってしまう。でも,これだと聞いてる方はよく分からなくてイライラしてしまうだろう。
だから,君は君の正直な気持ちを裏切って,「まずは,シュートする楽しさについてたくさん話す。その次が友だちとやる楽しさだ。その後,試合する楽しさを話そう」と順番をつける必要があるんだ。
だから,うまく話せなくても,落ち込む必要はない。そもそも,うまく話すことは,頭の中に順番をつけることで,とても難しいことなんだから。
自分を裏切ることは自分を知ること
「全て最初に話したい、伝えたい」という自分の正直な気持ちをいったん裏切り、優先順位をつけること。それは、〈自分の一番伝えたいことは何か〉を知るチャンスなのではないかと思います。
自分の中で溢れる想いを組み立てて整理することで、例えば「シュートする楽しさが一番伝えたいことだ」と気付くかもしれません。その次が「友だちとやる楽しさ」、さらにその後に「試合する楽しさ」と続く。こうした整理を通じて、並列だと思い込んでいた感情の中に実は明確な優先順位があることに気付くのです。
こうして、自分の気持ちに順位をつけていくことで、自分は何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が苦手で…という自分に関する情報集めを行うことができます。
だからこそ組み立て、整理する
だからこそ、順番に考えるために「まず」「次に」「最後に」といった接続詞を意識しながら話を組み立て、整理していくことが大切です。
そのための具体的な方法として、自分を知るためのシートを用意し、「どんなことがよかったのか」、「なぜよかったのか」を可視化することが有効だと思います。
たとえば、1週間の中で印象的だった出来事を3つ選び、ベスト3を意識的に決めてみるのも良い方法です。
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こうしたふり返りが、自分を知る手がかりとなるでしょう。
自分の考えを一本の線に並べたとき、そこには新たな自分が待っているのではないか。そんな気がします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。