地域づくりの難しさ「行政との連携」
これまで、数々の自治体と仕事をしてきました。
自分も、9年間夕張市職員として働いてきました。
自分の経験上、地域で「こんなことをしたい!」と手を挙げる人は、
何よりも貴重な存在です。
行政も手が足りない、地域も高齢化で人材が不足している中で、
新しいことを起こすチャレンジをする「地域プレイヤー」は、
地域の可能性を広げる切り札となります。
KITAICHIも、地域プレイヤーを増やすことを目指して活動しています。
自分が地域づくりに関わってきたなかで、
地域プレイヤーが新しいチャレンジをしようとしたときの自治体の反応は、以下のいずれかです。
① ブレーキをかける
② 「いいね」というけど関わらない
③ チャレンジを支援する
島根県海士町や北海道ニセコ町、上士幌町など、
地域が盛り上がっていたり、地域づくりで知名度がある自治体は、
③チャレンジを応援する姿勢がすごいです。
「一緒にやろうよ!」が口ぐせです。
地域力が厳しいまちほど、地域プレイヤーが必要なのに、
①か②の反応を示します。
「慎重に考えたほうがいい」が口ぐせです。
理由は、もうこれ以上失敗ができないと思っているからです。
人口減少や財政難、少子高齢化によって、あらゆるものが地域からなくなっていくなかで、
移住失敗、新規就農の失敗、起業支援の失敗、イベントの失敗、こうしたリスクを背負いたくない。
地域を守りたい姿勢が、どんどん内に入っていってしまうのです。
一方で、地域プレイヤーを応援する自治体は、
一定数の失敗があることを知っています。
たくさんの熱意あるチャレンジャーに来てもらい、
自治体職員も「平等性」や「行政のルール」を超えて、
一緒にチャレンジしています。
失敗を経験しながら、いい取り組みが生まれてきているのです。
こうなると、当然ですが、
③の自治体には地域プレイヤーが集まり、①②の自治体には誰も寄り付かなくなります。
自分も③の自治体に行きたくなってしまいたくなりますが、
弊社KITAICHIが本当に盛り上げたい自治体は、①②の自治体です。
どうすれば、①②の自治体を盛り上げられるんだろう。
日々悩んでいます。
一つの答えは、自治体に応援されなくても、
まずやって結果を出すことだと思っています。
行政は背中を押すのが仕事なので、
まずは背中を見せなくてはならないです。
苦しいけど、やってみています。
地域でうまくいかないと悩んでいる方がいましたら、
ぜひコメントで教えてください。