ずっとヘラヘラしている男はきみを不幸にするよ
喫茶店で作業をしていることが多いのだけれど、わりとデカ目の声で話しているカップルの話が耳に入ってくる入ってくる。
女「ねえ〜なんで『おやすみプンプン』読んでくれないの〜!」
男「え〜(ヘラヘラ)、時間ないし〜」
この彼氏、ずっとヘラヘラ笑っている。で、女の子のほうは彼氏のことがめちゃ好きらしい。
うーむ。調子のいい男が悪い、とか人の話ずっとヘラヘラ聞いてる男にロクなやついない、ということを言いたいわけではない。調子いい「いいやつ」も、ヘラヘラ聞いてる「誠実な」男だっているっちゃいるし。でもなんとなくだけど、男のほうはたぶん彼女のこと、そこまで好きじゃないんだろうな〜ってのが見え見えであった。
自分の好きなもの(マーベルとか)は観ろと強要するくせに、相手の好きなものはまったく受け入れないし。
まあ彼女のほうも、すげない……じゃないな、チャラい態度が「ノリ」として受け入れて逆に居心地いいのかもしれんしな。たぶんいいとこもあるんだろう。なんとなく寂しいときそばにいてくれるとか。
人は、と書いたら「そうじゃない人もいます」と言われるでしょうが、自分やその周りの人々を見ていて、若い頃、なんでこの人のこと好きになったり、付き合ったりしたんだろ、って思う。自分にぴったりくるわけでもない相手と付き合ったりなんかしちゃったりして。
若かった、とバカだった、とかわかってなかった、が同義でないけど、でもやっぱり、どこかずれちゃっていることがある。あと、人を変えたい、自分が相手を変えることができる、とどこかで思っているのかもしんないな。ながく付き合えば、とか。でもそう長くはいかないんだよね〜
結局恋人だろうが彼氏彼女だろうが、どっかに傲慢になったり、尊重しなかったりしたら、その関係はもうだめなんだろう。この傲慢は、「他人の意思を捻じ曲げる」ということを指す。
男が便座に座って小便をする、というのは捻じ曲げる、ではない。そもそも便座をあげて小便をすると、飛び散るし、一緒に暮らすのならマナーなんだと思う。だから「俺はたち小便したいんだ」と曲げない男はじゃあお前便所掃除係やれよ、小便するたび便器と床ちゃんと拭けよ、って話である。しない奴に限って主張するんだよね。
捻じ曲げる、というのはマナーや取り決めではないところ。
すべてのうまくいかない人間関係は「自分が傲慢で、相手が気に入らない」と思うとこからくる。あるいは「相手が尊重してくれない」という不満から。
さて、喫茶店にいた彼女は『おやすみプンプン』を彼氏に読ませることができるのか。
興味なくても読んでみたら面白いかもしんないし、きみ、時間わりとありそうだから、読んでみりゃいいじゃん。あれ面白いよ。