キタハラ

『熊本くんの本棚』で第4回カクヨムWeb小説コンテスト大賞受賞。『熊本くんの本棚』でデ…

キタハラ

『熊本くんの本棚』で第4回カクヨムWeb小説コンテスト大賞受賞。『熊本くんの本棚』でデビュー。他の著書に『京都東山「お悩み相談」人力車』(PHP文芸文庫)『遅番にやらせとけ 』『早番にまわしとけ』(KADOKAWA)。好きな言葉は「緊褌一番」。

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以前書いた小説がTikTokで紹介されました

小説家だろうが劇作家だろうが、いやいやもっと広げて「ものづくり」している人であるならば、そりゃもう自作は大好き、子供のようなものである。なので、我が子が褒められたら嬉しいように、嬉しい。(いや、やっぱ子供と創作物は微妙に違うかもしれないかもだけど) 先日某◯書メーターを見て、いろいろ感想を読んで、「うーむ、俺も人の子、褒められた感想より、つまんなかったとか言われてるほうばかりに気を取られてしまう」ともやもやした。つまんなかったに関しては、こっちが何言ってもしょうがないので、「

    • 昨日何食べたかも思い出せない毎日です

      と、これを書いているのは十月の末。 十月、いったいなにしてたっけか。スマホを確認してみると、京都音博に今年も行ったり、けっこう芝居を観ている。意外と行動的。 そしてめちゃめちゃ整体に通っている。左肩があがらなくなっちゃったんです。 「すわ四十肩!?」 とびびってたんだけどそういうわけでなく、まあとにかく筋トレで肩甲骨を意識しないで(というかできないで)いたら、肩に負担がかかりすぎて云々。まあほかにも巻き肩気味とか反り腰気味のせいとか、これまでの姿勢の悪さ、そしてそれをまったく

      • 9月はもう来年みたいなもんだ

        と、思っている。 いや、占い的な話でもなんでもなく、なんとなくだが夏も終わればもう来年のほうに気が回ってくる。つまりもう「気分はもう来年」なのではないか、と思っている。 いやまだ暑いし、今日の東京、雨降ったりやんだりでほんとに天気がおかしいし。ところで新宿で大雨喰らうと、『新宿は豪雨』ってつぶやきがち。年がバレる。 にしても年をとればとるほど一年は短くなっていく(原田宗典さんの小説にあったけど、「時間は分母」。七歳の一年は人生の七分の一だが、四十歳にとっての一年は人生の

        • ずっとヘラヘラしている男はきみを不幸にするよ

          喫茶店で作業をしていることが多いのだけれど、わりとデカ目の声で話しているカップルの話が耳に入ってくる入ってくる。 女「ねえ〜なんで『おやすみプンプン』読んでくれないの〜!」 男「え〜(ヘラヘラ)、時間ないし〜」 この彼氏、ずっとヘラヘラ笑っている。で、女の子のほうは彼氏のことがめちゃ好きらしい。 うーむ。調子のいい男が悪い、とか人の話ずっとヘラヘラ聞いてる男にロクなやついない、ということを言いたいわけではない。調子いい「いいやつ」も、ヘラヘラ聞いてる「誠実な」男だっている

        以前書いた小説がTikTokで紹介されました

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        • 西国三十三所巡礼して俺も考えた
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          仮面ライダーガッチャード

          ひょんなことから、とあらすじに書いてあったりすると、なんかな〜と思ってしまうたちなのですが、ひょんなことから仮面ライダーガッチャードにはまり、最新話まで一気に見て、映画もwebの動画すべてを観てしまった。しかも俺の嫌いな(というかあえて見ない)、識者による考察までチェックしてしまった。 ガチで今月で番組が終わってしまうのかと思うと、九月以降どうやって生きていけば、くらいに未来が不安である。 仮面ライダーをどのあたりまでリアルタイムで観てきたのかぼんやりなんだけど、カブトとか

          仮面ライダーガッチャード

          ヲタ芸をする男子校生、の青春

          ひっそりと、カクヨムでヲタ芸の小説を連載している。 ぼくのことを知っている人は、「本屋の次になんでヲタ芸なんだよ」と思われるかもしれないけれど、そういう人は少ない(知名度とくにないし)ので、のびのびとやらせていただいています。 こちら、カクヨムネクストという、小説サイトカクヨムの有料サービスなんですが、20話までは登録せずとも金払わずとも読めますので、もしよかったら、のぞきにきてください。 さて、ヲタ芸である。 なんで書くことになったかというと、まずヲタ芸を題材にした小説

          ヲタ芸をする男子校生、の青春

          その後の仁義なき『橋本治展』

          元町中華街駅から歩いて、港の見える丘公園へ。バラ園はいい匂いで、多くの人が眺めたり写真を撮っていた。 大佛次郎さんは『宗方姉妹』を今読んでいるところなので、興味深かったんだけど、読み終わってからってことで、素通りし、神奈川近代文学館に。ちょうどいま、『帰ってきた橋本治展』をやっているのである。 中学の時、ファンタジー小説を読んでいたぼくは、徳間ノベルズから出ていた『ハイスクール八犬伝』を愛読しておりました。連載していた『SFアドベンチャー』も買ってたぞ。その流れで、『桃尻

          その後の仁義なき『橋本治展』

          戯曲を書く

          昔、書いた戯曲が映像化された。 10年前くらいから戯曲を書いているんだけれど、書き方がどうこうテーマがどうこうって話は置いておいて、そのもっと前から思っていたことがあった。 というのも、二十代の頃、自分は売れない舞台俳優という世にも悲しい肩書きだった。舞台俳優ってのは映像に出られないようなやつとか、顔がさほど上等でないやつがやるもの、なーんて思ってる人も多いのではないか。まあ、そういう俳優志望もいるのかもしれないんだけど、お芝居好きだし、テレビとか映画には興味はない(呼ばれ

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          『情事のない日曜日』映像化のお知らせ

          【映像化】2019年みけねこ企画さんで上演していただきました戯曲『情事のない日曜日』がなんと! 映像化されました。 5月4日にツイキャスにてプレミア配信されます。 監督の若城八千代さんのツイキャスアカウントからチケット購入できますのでぜひ観ていただけたら!! ↓ 「女たちは語りたがっている。しかし、語るためには、対象が必要だ。例えば、彼女たちにとって都合のいい、手の届かない男に、恋をしたりすることで」 彼を愛する七人の女。彼女たちは牽制し合う。本当に彼女たちは男を愛して

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          ひさしぶりに月刊ムーを読んだら想像以上だった

          先日電車移動が一時間ほどあり、うーん、なんか本でも読もうかな、と本屋に入った。 しかし考えてみりゃ現代である。スマホ見てりゃいいじゃん、アマプラもYouTubeもあるじゃん、って話なんだけど、なんでかそのときはそんな発想まったく起きなかった。 で、文庫コーナーを覗いてみるも、読みたいなって本が見つからない。最近はどうもいまどきの小説を読むテンションにならないのだ。雑誌でもいいかな、と思ったときである。 『月刊ムー』が平積みになっていた。 まるで運命の出会いというか、呼吸するよ

          ひさしぶりに月刊ムーを読んだら想像以上だった

          京都で一番好きな場所はイズミヤ高野店三階のホリーズカフェだ

          京都に行くたびに、一乗寺に顔をだす。もうお決まりのように。恵文社もあるしラーメン屋もあるし、もちろんそのあたりにも見るべき場所はたくさんある。そもそも母校がすぐそばにある。そう、ぼくは学生時代、一乗寺に住んでいたのである。 学校から近くないと行かなくなるな〜、なんて思って、高野の交差点のそばのアパートに決めたのだった。 アルバイトは中心地のほうでしていたし、休みのときや暇なときはやっぱり栄えているところをフラフラしていたので、住んでいたとはいえ、一乗寺周辺に詳しいわけでもない

          京都で一番好きな場所はイズミヤ高野店三階のホリーズカフェだ

          わりかしよい

          X(旧ツイッターである)を眺めるのが心底辛くなり、ここしばらくはタイムラインを眺めもしなかったんだが、とにもかくにも、世の中いろんなところでいろんな事件が巻き起こっては消えている。いやー、21世紀ってかんじだ。すごいスピード、で、すごい勢いで忘れられていく。 それが「いい・悪い」は置いておいて、そういういまを生きているわけなんだが。なんだかもう、自分としてはびゅんびゅん通り過ぎていくさまざまな風を受けながら、きちんと立っているためにはどうしたらいいか、なんて考えたり。身を任

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          映画鑑賞記録2023年11月~12月

          あけましておめでとうございます。落ち着いた頃にアップするのも遠すぎるので(笑)、新年のご挨拶がてら、元旦早々、映画鑑賞記録をあげます。 闇に流れる口笛@シネマヴェーラ渋谷 シネマヴェーラのノワール特集、めちゃいい企画なのでまたよろしくお願いします! 人間に賭けるな@ラピュタ阿佐ヶ谷 伊豆の踊子@ラピュタ阿佐ヶ谷 漫画横丁 アトミックおぼん スリますわヨの巻@ラピュタ阿佐ヶ谷 ラピュタのモーニングは水谷良重。続編も観たかったけど、毎週阿佐ヶ谷に午前中駆けつけるのは難しいです…

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          世にもどうでもいい悩み(いまさらですが、本か電書か)

          世にもどうでもいい話で申し訳ないが、Kindleを新調した。 これがですね、文庫サイズなの、軽いの。びっくりするくらいに! で、ペーパーホワイトみたいに防水はされていないので、風呂で読む時はジップロック入れたりするわけです。なんだかな。 しかしKindle、楽である。軽いってのが一番のアピールポイントなんだけど。分厚いミステリとか持ち歩くのも、「ふふ、俺はこんなの読んでるだぜ」的ファッション読書アピールにもなるのですが、いかんせん、 だるい。 重いし。 最近某ハヤカワの

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          『一文物語集』をプレゼントしたい

          何冊あってもいいな、人にあげられるし。そんな本がある。あまり本屋では見かけない。でも、「そういうもの」を求めている人の元に、いつのまにあらわれるような、あるいは磁石みたいに、引き寄せられてしまう本。 ↑現在品切れらしく高値がついてしまっている! 140文字どころではない。たった一文で、宇宙みたいな広がり、深さがある。研ぎ澄まされた言葉たちが並んでいる。 帯にも「可笑しく、哀しく、怖くて、不思議な、わずか1文の小宇宙」とある。おかしさ、かなしさ、こわさ、ふしぎがごちゃまぜにな

          『一文物語集』をプレゼントしたい

          え、シドニィ・シェルダン読んだことないの? マジで?(実は俺も…)

          すごく売れた小説を、まともに読んだことがないかもしれない。ふとそんなことを思った。 そういえば『セカチュウ』もあらすじは知っているけど本も映画もドラマもまったく。本屋大賞のリストを見てみるも、だいたい読んでない。リリー・フランキー大好きなんだけど唯一『東京タワー』は読んでいない。あ、『キミスイ』は映画を観た。 擦りに擦りまくって、俺の持ちネタみたいになっているんだけど、あの映画を映画館で観たとき、なるほどね〜とミスチルのエンディングも終わり、明るくなって席を立とうとしたとき、

          え、シドニィ・シェルダン読んだことないの? マジで?(実は俺も…)