発達障害休職日記59│12/30・『普通』に近づかなくてもいい？

2025年1月14日 19:43

12月30日(月・59日目)

　この日記は、適応障害を起こして休職中の発達障害当事者が、特性とつき合う工夫やどうにもならないことへの向き合い方などを書き記しています。

　発達特有の日常から読者の方に得るものがあれば嬉しいです。

　今日は、「手を伸ばしても届かない『普通』にこだわることはないのかな」と思いつつも、「簡単にやめられたら苦労はないわな」とも考える日でした。

　7時頃起きてごはんを食べて、FGOのレイド。
　FGOでのレイドは他のゲームとは違うシステムらしく、個々のプレイヤーが1000万体以上の敵を1匹ずつ倒して、最終的にゼロ体になるまで続けるもの。
　ギルドなど、協力要素のあるゲームをやったことがないので、説明が至っていないかもしれない。

　今日の18時までとのことなので、午前中は読書しながらポチポチとプレイ。

　読書は、Kindleの積読崩しのために、昨日に続き陳舜臣『中国の歴史』1巻を借りている。

　殷いん王朝よりも前の、実在が確認されていない夏か王朝の遺構かもしれない遺跡の発掘状況の解説に、「地図が欲しい……」となる。
　地域や地層によっての、生活や文化のレベルを推理する陳先生の調査能力や、それを読者へわかりやすく提示する表現力に憧れる。

　歴史解説はようやく殷に入りました！

　散歩で日光を浴びて、お風呂に入って17時30分にテレビの前で正座。
　今年も、レコード大賞に推しボーイズグループのBE:FIRSTが出るので、楽しみにしていた。

　今年の代表曲『Masterplan』のパフォーマンスは圧巻のひと言。

　ビーファはフェスでも歌番組でも口パクなしなのがアピールポイントのひとつ。
　ラップ担当のSOTAさんとRYOKIさんも、他のメンバーも声やダンスに躍動感があって、見ていて寿命が延びた。
　歌いながらあれだけ踊る人たちはなかなかいないのでは？

　ファンの欲目かもしれないけれど、鼻が高い。

　その後に出演したCreepy Nutsは『オトノケ』と『Bling-Bang-Bang-Born』を披露。

『オトノケ』は2ちゃんねる発の都市伝説怪談『ヤマノケ』をオマージュしている、と事前に聞いていた。

『ヤマノケ』の原文はこちら。最低限の描写で『よくわからないもの』を描ききって怖い。

　予備知識なく「ハイレタハイレタハイレタ」のラップを聴いてしまったら、怖くて泣いていたかもしれない。

『Bling-Bang-Bang-Born』もだけれど、R-指定さんの口の回り方がうらやましい。
　私は、吃音と虐待由来の思考停止のせいでうまく喋れない。
　予想外のことを言われてとっさの機転が利かず、後から「こうできればよかったのに……」と情けなくなる。

　今からでも、「他人の目や耳を気にしない」訓練をすれば、言いたいことを我慢しなくても済むんだろうか。
　誰からも愛されなかった私に安心感を与えられるのは私しかいないのだけれど……
　少しずつ自分に優しい言葉をかけ続けることから始めたい。

　今日やりたかったこと：

　ハードルを低くしてえらい！

　今日の気づき：

　幸せのために身の置きどころを探さなければいけない。
　今からでも幸せになれるかな。

　今日のよかったこと／できたこと：

　そろそろ「手術後だから……」と自分を甘やかすのはやめた方がいいのでは？　という時期。
　傷のかさぶたも取れたし。

　明日やりたいこと：

　ここまでお読みいただき、まことにありがとうございます。

　私はかなり重度の自閉症スペクトラム障害を持ちながら、何の療育も支援もなく『普通になりたい』と願える程度には矯正してきました。
　ですが、やっぱり『普通』にはなれません。

『普通』に近づけなければいけないものか、『普通』を目指さなくていいものか、自分で判断して選び取る必要があります。

「『普通』であることをやめては？」とAIさんからは言われましたが、「『普通』でない」自分をどこかに落としてしまい、今残っているのは「『普通』になれない、『普通でなく』もなれない」中途半端な生き物です。

　R-指定さんやRYOKIさんほどでなくても、うまく喋れるための工夫や心持ち、あるいは「うまくいかなくてもいいという諦め」を探して、noteやBlueskyなどで共有できればと思います。

　この文章をお読みになった方も、自分に優しくするためにしていることや『普通ではない』と悩んでいることがあったら、コメントでお知らせください。

　そして、スキやフォローで応援していただけたらとっても嬉しいです！

いただいたチップは心身の栄養維持にさせていただければと存じます。