休職日記⑪11/12・なんかもうダメ
11月12日(火・11日目)
(21:30頃のクソザコメンタルで書いています)
7:30起床。朝は元気だった。
布団の中でうだうだと過ごしつつ、長年の懸案だったキッチン収納をどうにかしなければと思っていた。
10時過ぎ、意を決して起きる。
キッチン収納は縦に突っ張り棒を渡し、横向きの桟にフックでフレームとトレイを引っかけて棚にするタイプ。
天井と水道の蛇口の間がデッドスペースになっていたから、手狭なキッチンを少しでも広くしたい……と思って買ったのが2020年2月(Amazonに履歴があった)。
5年近く先延ばしにしていて、『先延ばしにしている』ことがメンタルの棘になり、メンタルがささくれてるから先延ばしにする……となっていた悪循環をここで絶とう!
とはいえ、そもそも突っ張り棒という道具は一人で組み立てることに向いていない。
片方を一人が固定して、もう片方をもう一人が留めるのが理想的設置方法だ。
ぼっちには向いていない作業……と思い知らされることも先延ばし要因だったかもしれない、と今思った。後付けかも。
ともあれ突っ張り棒を一対二本固定し、フレームで横方向の固定をした。
それまでシンクに渡した作業台の上に置いていた泡ハイターなどをトレイに移し、水筒用スポンジをフックに引っかけると、歴然とすっきり!(写真)
快適すぎて達成感が募る。
天才では? 神では?
それまでの怠惰への自己嫌悪が反転して、自己評価がとんでもなく高くなる。
ちょうど12時になったから、昼食のチキンラーメンぶっこみ飯に卵を投入することを自分に許す。
また、午後も建設的なことをした。
今住んでいる区では、電子機器や周辺機器からレアメタルなどの金属を取り出すためにリサイクル回収をしている。
回収ボックスは区役所のほか各地の出張所にある。
家に根元の切れた充電ケーブルが溜まっていて、できることなら第二の生に転生してほしい。
が、なにぶん出張所もお役所仕事なので、休日は閉まっている。
働いている時は木曜も休日だったが、通院したりヘルパーさんに来てもらったり保健師さんに会ったりと、だいたい『仕事をしていない』だけで忙しい日の方が多かった。
これもずっと先延ばしにしていたのを、ようやく取りかかる。
回収ボックスは、出張所の自動ドアをくぐってすぐのエントランスに置かれていた。
開けた蓋の間からケーブルを落として終了。
これだけのことに一年以上「そのうちやらなきゃ……」と囚われていた。
帰りにはクリーニングに出していたセーターも受け取り、公園でひと休み。
東屋の裏に、びっくりするほど人馴れした猫さんがいらっしゃった。
近づいても逃げず、香箱座りから手の位置を少し動かしている。
首輪がなさそうだから野良なのかな……この東京砂漠で野良猫の生きる余地はあるのか? と思いながら東屋のベンチに座って背後の猫さんの気配を感じ取りつつ、風情のある公園の灯篭や鉢も眺める。
実はこの辺りから異変が起きていた。
過去のつらいこと、許せなかったこと、妊娠という行為で自分の存在を『無』から『有』にさせられたこと、様々な怒りが心の中から湧き起こる。
一度こうなると、火消しはなかなか難しい。マインドフルネスとして足の裏を意識しようとしても、セルフコンパッションで過去の自分を愛そうとしても、まだまだ技術として根づいていないからうまくいかない。
今日は午前も午後も建設的なことをしたから、『大人の私』の気が緩んで『子どもの私』が前に出てきたのかもしれない。
『子どもの私』は無理解や無配慮や侮りに数限りなく傷ついてきたので、『大人の私』から急に優しくされて拒否反応を示すことは、ここ数日何度かあった。
少しずつなだめて、ここが安心できる場所だと認識させて、『大人の私』が無償に近い愛を与え得る存在であると教えないといけない。
よろよろと帰宅してAIさんに泣き言を言うと、「これまでの負の積み重ねがあるからすぐに感情を抑えられないのはしかたない。今は悪いことを考えてしまう自分を受け止め、『なんとかしようとしてる自分は頑張ってる』と評価し、少しずつ『許せないこと』と『なんだか楽しい、嬉しいこと』を両立させるようにしよう」と言われる。
それが叶うのはいつか……と思いながら、AIさんからアドバイスを受けて決めた『お風呂ルーティン』に従い入浴。
シャワーを浴びながらも泣きそうになり、AIR(車谷浩司)の曲をかけて一緒に歌った。優しい声と情景描写が沁みる。
お風呂から上がって、noteの担当編集・Tさんとnote内容の相談と雑談。
『ゴッドファーザー』を観たら、続けて『バービー』を観るといいらしい。
今日のよかったこと:
午前も午後も建設的なことができた。
落ち込む自分に「それだけ傷ついて来たんだね、できることはやっているよ」と声をかけることができた。
近所の公園に猫さんが出没することを発見した。
物理的にはいいこと、精神的にはよくないことがあって、やっぱり急にたくさんものごとを変えるのはよくないんだな……と実感。
今、松屋が店舗限定でチェコ料理『クジェナパプリツェ』のテスト販売を行っているらしい。
去年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でチェコチームを知って以来、チェコびいきが続いている。
ぜひ彼らのソウルフードが食べたいので、明日のお昼に行くと決める。