【イベントレポート】北欧最大級のスタートアップイベント「SLUSH 2023」に参加しました
2023年11月30日、12月1日にフィンランド・ヘルシンキにて開催された北欧地域最大のスタートアップイベント「SLUSH2023」に参加してきました。
かなり時間が経ってしまいましたがレポートを書きたいと思います。
参加の経緯
kitafukuがSLUSHに参加した経緯
JETRO(日本貿易振興機構)が募集していた「SLUSH 2023 J-Startupパビリオン」に応募し、採択いただきました。
プレスリリース
そもそもなぜSLUSHに応募したのか?
今年の5月にSHINみなとみらいの拠点にゲストで来られていたミナミインキュベート・CVCの藤井さん、JETRO本部の方から「kitafukuさん、SLUSHって知ってますか?」と別々のタイミングでお声かけいただき、イベントを知りました。
当然、二人とも初めましての方でしたし、名刺交換のタイミングで事業についてご説明させていただいたところ、偶然にも同じイベントをご紹介いただいたため
「今度チャンスがあれば参加してみたいですね」
とその時にはお話しさせていただきました。
参加前
JETROにご紹介いただいたフィンランドのコンサルティング会社のメンタリングセッションや英会話レッスンを受講しました。
自分たちの自己紹介を行うピッチのスライドを作成し、表現を見直してもらうことで最低限、展示会の時に使う単語や表現を刷り込んでいきました。
また、LinkedInで簡単な事業紹介を書いておきました。
SLUSHのアプリでイベントを検索して予約、マッチメイキングで数名からコンタクトがあったため、個別にミーティングを設定し、現地での予定もいくつか決めた上で少し早めに渡航しました。
1日目(11/30)
1日目は事前にマッチメイキングにてコンタクトを取っていたスタートアップ企業やCVCとの1on1ミーティングや、会場のイベントを見てまわりました。
拙い英語でしたが翻訳ツールも使いながらなんとか意思疎通ができたのではないかな?と勝手に思っています。
マッチメイキング
ヘルシンキと日本でサーキュラーエコノミーに取り組むスタートアップや、私たちと同じくクラフトビール醸造過程の課題に取り組むスタートアップとの交流はものすごく刺激的でした。
イベント
すでに大きく成長したベンチャー企業のトークセッションやゼロイチを目指すベンチャーにKPIの設定をレクチャーする講義、今後のビジネス潮流についてのトークセッションなど魅力的なイベントが多数開催されていました。
どのイベント会場も魅力あふれるものでしたが、個人的に印象に残っているのが
Slush 100 STARTUP COMPETITIONでした。
当日の様子が公開されているので興味のある方はご覧ください。
1日目はセミファイナルでしたが、聞き間違いでなければ「このままだと地球が持続できなくなる。私たちが取り組んでいる解決策はサスティナブルなんだ」という導入から入るスタートアップが続いたことでした。
そもそも世界中からベンチャー企業や投資家が集まってくる中で勝ち抜いてピッチをやっていることもかっこいいし、素晴らしいプレゼンテーションもさることながら、サスティナブル分野に取り組んでいる=クール(かっこいい)を肌で感じたのがものすごくいい経験になりました。
2日目(12/1)
展示
2日目は展示だったのでジャパンパビリオンブースにほとんどずっと張り付いてました。
ありがたいことに開場前から訪問してくださって、設置しながら説明して、手を動かしながら徐々に展示ブースを作っていきました。
サンプルをたくさん持って行ったのですが、置くスペースがなくてキャリーケースに乗せました。笑
パートナーとのタッチポイント
1日を通してありがたいことにほとんど人が絶えずに来てくれていました。
その中でも少しだけブースを離れて、フィンランド進出に向けて渡航前からサポートしてくれたHajime SolutionsのLeenaさんと会うことができました。
以前から支援してくれたパートナーに現地で会うことができたのが何より嬉しかったです。と同時に安心感も湧いてきました。
お土産のハマクロカレーと日本のお菓子(ハイチュウ)を渡した後で、そもそもフィンランドに日本の米って売ってるんだっけ?と思いましたが、そこまで気が回らなかったです。。。。
参加後
SLUSHに参加した目的は
「このビジネスが北欧、欧州でも受け入れられるのか検証すること」
目標は
「個別ミーティングを5件、商談成立を1件設けること」
でした。
目的に対してはサーキュラーエコノミー先進国が多い北欧、欧州でも
「Cool!!」「It's awesome!」「Fantastic!」
といった反応を受け、ものすごく好印象でした。
具体的にこのビジネスをうちの国で導入するにはどうすればいいのか?
キャッシュの問題であればVCとして投資すれば実現できるのか?
など多くの質問を受けました。
目標については個別ミーティングは達成、商談成立は未達成となりました。
ただ、各国の支援機関とのコネクションは非常に大きな収穫となりました。
実際に帰国後2ヶ月経ち、商談中ですがフィンランドで協力的なブルワリーを見つけ、実証実験に向けて推進中です。
まず、フィンランドで実証実験を行い、北欧での展開を行なったあと
ヨーロッパでの展開においてはオランダとドイツで協力的なパートナーを見つけました。
2024年度の目標として
「フィンランドとオランダもしくはドイツで実証実験を行うこと」
この2つを設定できたことも大きな収穫でした。
また、これまで「海外展開を目指しています」という発言が多かったのですが
「海外展開のために実際にフィンランドに行ってきて〜」の方が説得力が増し、
国内・海外からも多く関心をいただくことになりました。
帰国後もなんだかんだでしばらくは英語で事業を説明する機会が続き、継続して自分のビジネスを英語で表現できるように取り組みたい次第です。
むしろ、なぜ自分は英語を話せないのか・・・?と思えてきたため、この弱点を早急に補う必要があります。
(この記事も英語ピッチのヒアリングを流し聞きしながら書いてます)
引き続き頑張ります。
また、横浜市欧州事務所でも今回の出展について紹介いただきました。
本当にありがたいです。
またHajime Solutionsのインターン生であるあかりさんが書いた記事もわかりやすくまとめられています。
これからも海外展開に向けて頑張ると同時に国内でも多くの方に使っていただけるように頑張ります!