
目指す標(しるし)
新年が始まるとき
新年度が始まるとき
新しいクラスがスタートするとき
新チームがスタートするとき
新しい仕事をするとき
ボクたちはよく『目標』を立てます
あるいは、『目標』を立てることを求められたり、求めたりもします
それと同時に、目標を立てただけで終わってしまったということもよく経験してしまいます
そもそも、目標って何なんだろう?
目的との違いって何なんだろう?
どうすれば目標を達成できるんだろう?
今日はそれを『ボウリング』を使ったたとえばなしで伝えてみます
これから友だちとボウリングをするという場面では、おそらく多くの人が「楽しみたい」という思いを持っているはずです
これからボウリングをするのに、「絶対に楽しまないぞ」とか「落ち込みたくて仕方ない」と思ってする人はまずいないと思います
「何のために(どんな感情を味わいたくて)ボウリングしにきたの?」
「もちろん、楽しみたいからです」
この場合の「楽しみたい」という思いが『目的』です
こんな風に、本来の目的とは『感情』から生まれることの方が自然で、だからこそとてもシンプルです
じゃあ、どうすればその「楽しみたい」という感情を味わえるのか?
これは人によっても場面や状況によっても違うし、もちろん変わっていくことだってあります
「1回でもいいからストライクを取れたら最高!」
「今まで取ったことない200点取れたら最高!」
「誰かがストライク取ったとき、みんなで喜べたら最高!」
「あの子に『カッコいい』って言われたら最高❤️」
というように、『「楽しい」という感情を味わうために○○をする』
この○○に当てはまるものが『目標』です
だからいくつあってもいいし、変わってもいいし、1つがダメでも他の目標を達成することで目的を果たすことだってOKなはずです
さらに、その『目標』を達成するためにはどうしたらいいのかという具体的な行動が、『方法』や『手段』となります
「1回でもいいからとにかくストライクを取りたい!」という目標を達成するには、何が必要なんだろう?と考えてみるわけです
ボクだったら…
・うまい人のフォームを真似する
・うまい人からアドバイスを受ける
・どの角度でヘッドピンを狙えばいいのかを研究する(投げてみて、振り返る)
・レーンの途中にある三角形のマーク(スパット)を目印にして投げる
・好きな子に応援してもらう
…などが思い浮かびます
それらがまだぼんやりしていたら、さらに具体的にしていきます
自分でも、他人から見ても、できているかどうかが分かるくらい具体的な方がいいです
目標を立てる前に、まず自分の感情(本当の気持ち)に耳をすませることで、『何のために?』という『目的』が見えてきます
その目的を達成するのに必要なものが『目標』です
だから、1つの目標をクリアしなくても目的を達成することもできるし、もちろんその逆もあるということです
そしてその目標をクリアするために何が必要なのかを、さらに具体的にしたものが『方法』や『手段』です
これが目標のクリアにつながっているかどうかを考えながら行動する、場合によっては柔軟に軌道修正もしていくことが大切です
『その目標をクリアしたいのはどうしてなんだろう?』
目的、目標、方法・手段がきちんとつながったときに、人はやる気が生まれ、結果にもつながりやすいんだと思います
そういう意味では、ボクが勉強してきた『Mind Map』は、その感覚をつかむのにとても有効だと思います
目標を立てることがゴールになってしまわないように、まずはボクたち大人がきちんと理解し、サポートしていけたらいいなと思います