ハードルは上がらない
「ハードルを上げる」
ということについて。
その事について少し書いてみようかと思ったのだが・・・
上げるハードルは自分限定、他人のハードルを強制的に上げることはできない。
ただ勝負においてはこちらがハードルを上げることによりプレッシャーをかけて、相手がハードルを上げざるをえなくなるという状況に追い込むことはできるかもしれない。
しかしこの場合は当然こちら側のハードルも上がっているわけだからこちらもそれなりに辛いかもしれない。
と、ここまで書いて
・・・いや、待てよ!?
ふと 思った。
違うよなぁ・・・やっぱり
それって「ハードル」じゃ無くない?
オレ、ナニをイメージしてたんだ?
良く考えてみたら私がイメージしていたのは「ハードル」ではなくて「高跳びのバー」だ。
なんか恥ずかしい勘違いをしていたなぁと思ったんだけど、でも、実は皆そう思ってんじゃないのかとも思った。
そもそも「ハードル競争」のハードルを上げたり下げたりはしないだろう。
あれって高さ決まってんじゃないの?
選手がいちいち高さ変えたりしないよな。
トラックに並んでるやつをひたすら越えて行ってタイムを競うんだよな。
さっきの話で私はそんなモノはイメージしてない。
アタマにあるのは「高跳びのバー」。
走り高跳びでも棒高跳びでもエエけどとにかくそれやな。
選手が自己申告で高さを指定できるやつ。
まずは安全圏を跳んでおいてから次は挑戦的に行くとか、初っぱなから記録狙いで高く行くとか、そんな作戦を練るやつ。
だから「上げる」ということに言及するのだ。
ハードル競争は基本「上げない」。
並んでるやつをひたすら越えて行くだけだ。
倒れても立ち止まったりしない。
ちなみに高さは走る距離によって、男子110m:1m067、400m:914mm、女子100m : 838mm、400m:762mmと言う規定があるらしい。
まぁただ私の場合は勝手にそう思っていたのだが、人によってイメージしているものはそれぞれなのかもしれない。
調べてみると「ハードル」という言葉に、直訳すると「障害物」という意味があるらしいから、それなら「上げる」のも有りかなとは思う。
基本として「ハードル競争」のハードルは上がらない。
だから自分でハードルを上げるとか、誰にハードルを上げられたとか言うこともない。
自分の前にある「ハードル」は、ただひたすら越えていくだけだ。