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お話ズ③(「夜」と「ヘヴン」と「オノマトペ」)

第3回です。今回は完全にタイトル先行で文章書きました。なぜならサムネイルをかっこよくしたかったから。今回のサムネイル、結構お気に入りです。崎山蒼志の『五月雨 / 夏至』のジャケ写っぽさがある。藤原無雨の『水と礫』の表紙っぽさがある。(調べて)

テーマは「夜」と「ヘヴン」と「オノマトペ」です。内容はかっこよくないです。合計したら5000字くらいあります。好きなのだけ読んで。好きなのがなかったら、YouTubeでも見てて。どぞ


・夜

圧倒的に夜が好き。だから毎日夜更かしをする。

自分のコンディションはその日の天気に左右されすぎる。休日に外が晴れてたら無理やりにでも理由をつけてお出かけしたくなるし、少しでも曇っていたら一日の大半を自分の部屋で死んだように過ごしてしまう。13時くらいに起きてカップラーメンを啜ってベッドの上でもう一回寝て、っていう「その日を生き抜くためだけの生活」に一気にランクダウン。天気が悪いだけなのに。

「天気にコンディション左右されるの悔しいな〜」と思ってその原因を調べてみたら、どうやら「天気うつ」って言葉があるらしい。なんか「雨が降って寒くなったり気圧が下がるとうつ状態になりやすくなる」ってやつっぽい。でも、その理論で行くと夜は寒くて気圧も低いから毎日うつになってないと変じゃない?だから俺は天気うつではないと思う。

で、色々考えてみたら、天気の〝その日の空気感をハッキリと決めつけてくる感じ〟がしんどいんだと気づいた。特に雨や曇り。視覚的に外が暗いと気分は落ち込むし、それに伴ってやる気も無くなる。

じゃあ、夜は?というと 夜はかなり好き。夜はずっとハッキリとしないから。理由がわかった。俺は夜が持つ「うやむや感」が好きなんだな。うやむや感。うやむやうやむやうやむや…

夜は全部をうやむやにしてくれる。景色も時間も社会もなにもかも。

例えば、景色。お昼は太陽が街を照らすことで建物や木々や道路をはっきりと形あるものにする。(そのおかげで生活が出来てるんだけど、)そんなことされたら遠くからでも何がどこにあるかが分かってしまう。
でも夜になればそれも全部隠されて、半径数メートルの「今自分がいる場所」しか認識できなくなる。世の中が、自分の部屋だけになる。昼間は気にしていた「人の目」も気にしなくていい。どんだけ幸せなんだろう。

次に時間。バーチカル手帳って分かる?一日の予定を時間ごとに管理できるあの手帳。(語彙力欠如により説明不足なので知らない人は調べてくださいさい)

あの手帳ってだいたい「夜12時~朝6時」くらいの時間は省略されてるんよね。なんでかって、その時間は大抵の人が寝てて、「何もしない」時間のはずだから。

でも俺はその逆で、「何もしない」時間だからこそ「何をしたっていい」時間だと思ってる。(天邪鬼)
深夜になるとYouTube、読書、ゲーム、Twitter、なんでもやりたい放題。遊びすぎて太陽が昇ったとしてももう手遅れ。手帳には記載するスペースがないから俺の勝ち逃げ。という気持ちでいつも夜更かしをしてる。(次の日に眠たいのは勝負に勝った代償だから甘んじてる。)

普通、昼間はスケジュールに追われて生きている。7時には起床、9時に授業を受け、12時にお昼ご飯、13時に課題をやって、18時からバイト。基本的に目が覚めた段階で、もうその日何をするかが決まってて、大体その予定通りに行動する。

けど夜だけは違う。何をしたっていい。ある程度全てを無視できる。その日のやるべきことを終わらせてしまえば次の予定は「就寝」だし、この就寝というスケジュールはバイトと違って割と融通が利く。いつ寝てもいい。こういう意味で夜は時間もうやむやにしてくれる。

最後に社会。3時くらいまで夜更かししたことのある人なら分かるかもしれないけど、そのくらいの時間になると外から「活動の音」がぱったりと消える。たまにヤンキーがすごい勢いでバイクを走らせる音が聞こえるけど、ヤンキーはその時間が活動時間なのでこれはまぁ仕方ない。

しかしそれを除けば、「あれ?今この世には俺しか居ないんじゃないのか?」と錯覚に陥るほど他の人の気配が消え去る。今も深夜にこれを書いてるけど、「ザー…」という何かしらのモーター音が聞こえるだけ。良すぎね。

つまり、夜は日頃の社会生活すらうやむやにしてくれる。社会がないかのように思わせてくれる。これが生きてく上でどれだけ救いなことか。

明けない夜はない」っていうシェイクスピアか誰かの言葉があるけど、俺にとっては夜こそが心の拠り所だから「沈まない太陽はない」の方が身に合う。シェイクスピアごめん。俺はそんなに活発な人間ではない。太陽が沈んでくれるから生活ができてる。全てをうやむやにしてくれる夜がないと多分俺は21年間生きていけてなかったと思う、ほんとに。

「夜」とか「1人」っていうのがテーマな文章なせいで、エモ寄りになってしまったけどそういうの抜きでめちゃくちゃ救われてるんだ〜、夜に。みんなも持ってる感覚なのかなこれは。持ってたらいいな。オチとかはないです、おやすみなさい。


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・ヘヴン


天国とか地獄って本当にあるんかな?あいにく幽霊を見た事がないから「死後の世界」があるかすらも怪しい。幽霊を見れたら「お、死後の世界ってあるんや!」って思えるだろうから1回くらいは見てみたいな。でも生まれてから1度もホラー映画を見たことがないくらいビビリだからなんかニコニコした幽霊がいいな。…それはそれで怖いか。ちいかわのコスプレ、とかしてくれてると怖くなくていいかも。

身近にもお化け見た事ある人がいないから天国と地獄があるかはわからんけど、もし死後の世界があるのならこういうことして欲しいなっていうのはひとつある。それが何かと言うと、〝ランキング発表〟。「人生で1番聴いた曲は?」とか「1番食べた食べ物は?」とか知りたい。

ディオが「お前は今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」って言ってたけど、それ聞いて「うわー、数えとけばよかった」って思った。だって米粒とかさ、死ぬまでに1億粒くらい食べてると思わん?絶対に答えがあるのに誰も答えを持ってないのむず痒いし、もし答えを持ってる人がいるのならそれは神様だから神様に全部教えてもらいたい。知ってどうにかなるとかいう訳では無いんだけど、めちゃくちゃ知りたい。

あと、ランキングではないけど「ifルート」にもめちゃくちゃ興味ある。俺はパラレルワールド(≒別の世界線)の存在をけっこう信じてて、例えばバ先でお皿を割りそうになった時、「危ねー…割らなくて良かった〜…」じゃなくて「あ、他の世界線の俺は割ったな」とか思っちゃう。厨二病こじらせっぽいけどほんとに思ってしまう。お皿割っちゃった時もその逆のことを考えてるのでなんかそこそこケロッとしてて多分良くない。あんま厳しくないバイト先で良かったなと思いまス…

話戻すと、死後に教えてもらう「ifルート」っていうのは、例えば「あそこで早めに学校行ってたらあのクラスメイトと付き合うことになってて大学も今とは別の所に行ってたよ」とか「本屋でこの本を手に取ってたら人生観が変わって、会社立ち上げてたよ」とか。閻魔様からテッテレーのテンションで色々告げられたい。それに対して俺も「あちゃー」ってリアクションを取りたい。

逆に「あそこで車に乗ってたら大事な人を失うところだったよ」とか「あの電話に出てたら詐欺に引っかかって多額の借金を抱えることになってたよ」とかも聞いて、「ホッ」ってリアクションも取りたい。

教えて貰ったあとどうするかは全然考えてない。あ、なんかでも、世にも奇妙な物語で「来世不動産」っていう話あったな。死んだらその不動産に連れていかれて、生前の行いがポイント化されて、そのポイントに応じて来世何の動物になるかを決めれるってやつ。めっちゃいい設定すぎて覚えてた。(脚本:バカリズム)

もし俺が生まれ変わるならペットの猫になりたい。その家は犬も飼ってて、その犬は自分(猫)にすごいなついてくれてるみたいな家庭がいい。品種はスコティッシュフォールドで、毛色はグレーホワイト、目の色はブルーがいい。

いやいやいや、そんなの絶対ポイント高いか。そこまで善行積んでないから絶対無理やわ。俺のMAXの善行、「おばあちゃんに道教えた」くらいやもんな。

野良猫は?ポイント高いんかな。でもかなり過酷な可能性あるな、下っ端みたいな野良猫になっちゃったら先輩の野良猫から「おい!ご飯持ってこい!マグロの缶詰!」みたいなパシリにされそう。絶対やだなそれは。野良猫は却下で。

じゃあ、水族館のタカアシガニ。これはポイント低いやろ。あのカニ、5分眺めても微動だにせんもん。カニ自身に「やることないなぁ、暇やなぁ」って感情あるんかな、そんな感情すら持たないんだとしたら意外と楽かもしれんな… でも善行積めれんか。おばあちゃんに道案内すら出来ないわ。じゃんけんしか出来ない。しかもチョキのみのやつ。

水族館で言えばイルカもいいな。コンスタントに芸をこなすのは多分人間への善行やろうし。理想をいえばシロイルカになって口からリングみたいな泡出したい。それでお客さんにキャッキャ言われたい。あと頭の柔らかいところをブルブル揺らしながら泳ぎたい。

たしか、世にも奇妙な物語の主役はセミになってた気がする。セミは悪いことしないから、1回セミを挟むことで次に来世不動産に来た時により良い動物になれるみたいな理由でセミだったと思う。

まぁ、セミもありか。俺もその時がきたらセミになります。セミ経由のペット猫。就活もまだなのに来来世までのビジョンが決まってしまった。

セミが生涯で食べる米粒の数は0やろうな。


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・オノマトペ

どうも、【軽いものが揺れ動いたり、浮いて漂ったりする様子】です。もしくは、【柔らかくふくらんでいる様子】でもあります。(=ふわふわ)

俺、結構オノマトペ好きなんよね。語感がそもそもどれも可愛いし、4文字程度のひらがなの中に色んな情景や感情を込めるっていう行為が結構尊いし、「お題に対してしっくり来る言葉を選ぶ」って点では大喜利っぽさがあるし……

多分めっちゃ昔にもipponグランプリみたいな大会があって、【軽いものが揺れ動いたり、浮いて漂ったりする様子、なんという?】ってお題に対して千原ジュニアの先祖みたいな人が「ふわふわ」っていう名回答したんだと思う。それが今の今まで残ってるんだよ、きっと。他にも、ホリケンの先祖は「グングン」とか「ワクワク」みたいなバカなオノマトペ出して、それをまっちゃんの先祖が見て「俺、こういうの好きやわぁ」って言ってたんやと思う。絶対そうだ。

まず、そもそもオノマトペには【擬音語】と【擬態語】っていうのがあって、擬音語は「にゃーにゃー」とか「ザーザー」みたいに聞こえた音をそのまま文字化したやつ。もうひとつの擬態語は「にこにこ」とか「キラキラ」みたいに音がないものを音で表現したやつ。

音がないのに納得感のあるオノマトペを命名した人は天才すぎる。その人を次の紙幣の肖像画にしよう。なんならお金にオノマトペを書こう。500円玉に「ずっしり」って書いてたり、1万円札に「キラキラ」って書いてたりしたら可愛くて経済が回る気がする。

ちなみに擬態語の俺的トップは〝シーン〟です。あの、教室が静まり返った時とかに使われる〝シーン〟ね。

【音がない様子】を音で、いや文字で表現してしまうなんて凄すぎる。これが生み出された時に「え?無音ですよね?音なんてないですよ?」とか野暮なことを言った人がもし居たなら、次元を超えて俺が殴ってやる。ボコボコと。ガンガンと。バキバキと。(ちなみに〝シーン〟は手塚治虫が考えたらしい。すごいね ※諸説あり)

でもなんで無音の状態が「シーン」になったんやろ?《雪がしんしんと降る》みたいな所から来てるんかな?なんとなく「」も「」も静かなイメージを持ってるからかな?かなりいいセンスだと思います。

他にも、感動したオノマトペでいうと「つるつる」とかも好き。【なめらかで滑りやすい様子】を意味するオノマトペね。雪道とか氷上とかに使うやつ。
これはさっきと違う理由で好きで、鉛筆で「つるつる」って書いた時に、めちゃくちゃ「つるつる」になるんよ。「」も「」も一画だし、カーブとかくるっとしてる部分があるから紙の上で鉛筆がほんとに滑ってるみたいになる。【滑りやすい】っていう感覚を、文字で表現するのがただでさえ凄いのに、実際に【滑りやすい】ひらがなをチョイスするセンス。素敵すぎる。

後、特に理由なく好きなものもある。「ぱくぱく」とか。「とことこ」とか。少しトトロのメイちゃんっぽさがあるから好きなんかも。(理由あるじゃん)
てかオノマトペって全体的にメイちゃんっぽさあるよね。(適当に喋んな)

好きなオノマトペがあれば、もちろんそんなに好きじゃないオノマトペもある。そのひとつが「がらがら」。まず、意味が多すぎる。【何かが崩れる様子】とか【人が少ない様子】とか【うがい】とか【かすれた声】とか。

しかも俺はこの中の【かすれた声】しか許してないからね。声がかすれる時は体感として「がらがら」した感じがするからこれは上手なオノマトペだと思う。

けど【人が少ない様子】とかはさあ…!人が少ないならもっと少なそうな平仮名を使うべきじゃない??「」なんてむしろ混雑してそうなひらがなじゃん。絶対「あそこのラーメン屋はいつもがらがらだ。」より「あそこのラーメン屋はいつもからんからんだ。」とかの方が人少ないですよ〜って感じが伝わると思う。

あとそろそろ新しいオノマトペが出来てもいいね。〝とぇとぇ〟とか〝びけびけ〟とか〝ぱのぱの〟とか。「林くんは先生に怒られてもいつもぱのぱのとしている」みたいな。「那覇市はとぇとぇとした街だ」みたいな。これは下手したら既に沖縄弁でありそう。

こんな感じの新しいオノマトペを流行らすために締めの言葉もそれで埋めつくそうかな。

そうしよ。

ここまでぺぁぺぁでぬしぬしな私のnoteを読んでくれてありがとうございます。ぎったりな文章で読みづらかったかもしれませんが、本当にさちさちな気持ちでいっぱいです。読んだ人が少しでもにみにみしてたらいいな。それじゃあ俺はねすねすと寝ることにします。おやすみなさい。

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