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弱小吹奏楽部を追いかけた軌跡 第5話 即行動

アンサンブルコンテスト後、自宅へ帰る車内で娘と色々話し合った。
私と同様、娘も現状に満足などしていなかった。親子で同じ想いでいたことは良かったし、共通の目標を決める上で良いタイミングだった。

【決めたこと】
①レッスンに通い、クラリネットの演奏技術を高めること。
これはねらいが3つあった。
一つは娘のレベルアップ。
二つ目は他の子供達に刺激を与えるということ。他の子供達を圧倒するくらいの演奏を身に付ければ、他のメンバーも一生懸命練習するかもしれない。そんなねらい。特に一つ上の学年の子たち。
三つ目は、親子のコミュニケーション。
レッスンの場所が自宅から車で1時間ほどかかる場所にあり、その往復の間に色々と話ができる、そう思った。

②今後の目標を決めた
中学校2年生となる来年に向けて、目標をこう定めた。
⭐️夏の全日本吹奏楽コンクールは地区予選を突破し、県大会出場を目指す。
⭐️冬のアンサンブルコンテストでは県予選を突破して支部大会出場を目指す。

こんなことを車内会議で決めた。もう勢いしかない。娘はレッスンに通わせることとして、私は保護者会の立場で全体を盛り上げることを色々と考え、実行していくことになった。

②の目標に関しては他の保護者と話す機会があった時に想いを伝えてみたが、反応はとても冷やかだった。
無理もない、4年間負け続けているチームだし。いきなり何を言い出すんだこの人は?
100%こう思われていたはず。

保護者会の会長さんに相談して、保護者会で全体を盛り上げる方法を考えた。
・定期通信の発行
・部活動の様子を定期的に撮影、YouTubeで限定配信
・顧問の先生との定期的な打合せ
・保護者会主催の演奏会実施
・新一年生獲得に向けた紹介動画作成

他にも細かいことは一杯あったが、書面でまとめて保護者会長さんと一緒に学校へ行き、顧問の先生と話し合った。
後から振り返るとここが一番のポイントだった。
顧問の先生二人はとても驚いていた。
顧問の先生に全てを押し付けるわけでなく、どちらかと言えば保護者会が主体となって色々と活動をサポートさせていただくという提案をした。
子供達・顧問・保護者会、この3つがそれぞれの分野でやれることをやりましょう!
簡単にいえばこんなこと。
4年も負け続けている団体。他を批判している余裕はないし、とにかく動き出すことが重要。

なんだかんだで先生方との話し合いも上手くまとまり、定期演奏会へ向けて動き出すことになります。

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