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2022年につくった同人誌の装丁まとめ

2022年も色々本をつくったな〜ということでまた装丁の詳細を備忘録がてらまとめていきます。
1年前のまとめをしていたときには「もうこんなに本をつくることはないかもな〜…」と思っていたのですが、本誌5冊+おまけの冊子2冊で合計7冊つくっていました。
1年前の記事はこちら。

わたしのかわいいのらねこさん

発行日:2022/2/20(賢者のマナスポット7)
表紙:デュークブラウン 155kg
本文:コミックルンバ ピンク
印刷:ホープツーワン

当初つくっていた本がどうしても行き詰まってしまい、その本を落として別の本を1週間でつくらなきゃ!となり急いでつくった本でした。急いでつくったけれど、ちょうど誕生月の推しキャラの誕生日をお祝いする本にできたので、自分のなかでは気に入っていたりします。

以下の記事でも紹介したのですが、ホープツーワンさんのポケットセットは安価でかわいい本がつくれるのでよく利用しています。クラフト紙であるデュークブラウンを表紙にピンクの本文用紙を使い、角丸加工をいれています。

この本と同じ日あわせでキャラモチーフのブックカバーもつくっています。丈夫な素材なのでいまもよく使っていたりします。この頃は拙いながらに絵を描いたりもしていたのですが、最近は描かなくなってしまったな〜…!

秘密

発行日:2022/5/6(洋ゲーフェス2022)
表紙:シャイナー120kg
扉:アートドリープしげみ35.5kg
本文:コミックナチュラル+小口に色つけ加工(萌黄)
印刷:くりえい社

ジャンルはじめての本なのと、いままでわりと青系か赤系のキャラにハマることが多かったのでキャラカラーが黄色と緑なのは珍しく、そのカラーを目立たせる本にしたいな〜と考えてつくりました。
話を考えているときにタイトルを目立たせるデザインにしたいな〜と思っていて、本のデザインや仕様ありきでタイトルを決めた覚えがあります。

はじめて小口塗りをできたのでそれもお気に入りです。ちょうど発行時に小口塗り加工のフェアをやっていてナイスタイミング〜!と思いながら使いました。

まばたきとハレーション

発行日:2022/6/26(UNLIMITED EX11)
表紙:2.5DホログラムペーパーT8+クリアPP
扉:トレーシングペーパー(グラフィックにて別注)
本文:クリームキンマリ70kg
印刷:くりえい社

5月のオフイベで本を手にとっていただいたり、コメントをいただいたりですごく楽しくて「時間はないけど、なにかつくれるかな…!?」とその足で翌月末のオフイベントに申し込んだときにつくった本でした。

登場人物に「ホログラム」を使って戦うキャラがいることから、いつか使ってみたかったホログラムペーパーありきで仕様を考えた本です。
原稿期間は実質1ヶ月しかなかったのですが、中身が「あまりストーリーはなくイチャイチャするだけの本」と決めていたので終始書くのが楽しかったです!

本のノベルティには扉につかったパターン+キャラカラーが裏面に入った用紙を使って名刺サイズのしおりを挟み込みしました。初頒布がオフイベだったのもあり、頒布時に「どちらかな〜」とチェックした方が表情を変えてくださるのを見るのがすごく楽しかったです。

潜潜話

発行日:2022/6/26(UNLIMITED EX11)
表紙:ファンタス モモ 135kg(桃色の面に印刷)
本文:コミックルンバ ピンク
印刷:ホープツーワン

上記の「まばたきとハレーション」と同日に出した無配冊子です。ホログラムペーパーを使う本の締切が早めだったのでそちらを先に入稿し、まだ時間があるかも…?と思ってもう1冊つくりました。

無配冊子だったのでできるだけ安価につくりたくて、ファンタスの光沢面にスミ刷りができるホープツーワンさんのポケットセットを利用しました。ファンタスやLKカラーの光沢面に印字できる印刷所はあまりないイメージなので、一度やってみたかったのでできてうれしいです!(ほおぷちゃん以外でも光沢面に印字できる印刷所をご存知の方は教えてください…!)

この本と1つ前の本をつくったときの記事はこちら。

baby gone

発行日:2022/10/2(Don't be an XXXXX!)
表紙:ミランダ170kgスノーホワイト+マットPP、箔押し(銀)
扉:クロマティコ59kgマンゴー
本文:美弾紙ノベルス
印刷:ブロス

当初6月の時点でこの話のプロットはできていたのですが、「1ヶ月ではこの話は書けないかも…」と思い10月まで繰り越した本でした(6月の本はこの判断をした後に本の詳細を考えています)
発行イベントはカプオンリーで、同カプの方がたくさん出られるお祭りのような日だったので、自分のなかでがんばる内容の本を出すならここしかないな!と決めてつくった覚えがあります。

過去2冊が白っぽい本が続いていたのでがらりと雰囲気を変えたかったこと、またこの本のなかで一番書きたかったシーンの情景が詳細に思いついていたことから、そのシーンに近しい写真を全面に配置した本になりました。

印刷所はブロスさん。一番気に入っている印刷所、と周囲に言いながらも1年半ぶり(以下の記事の本以来ぶり)に利用しましたが、写真の印刷も本文の印刷もとてもきれいで、すごく気に入った本になりました。

ちなみにタイトルは好きな曲のタイトルから取っていて、「きみのことがもっと知りたい」と言い連ねる曲です。お互いに「相手のことがもっと知りたい」と思い合う話なので、「このタイトルしかない」と決めてつけました。

祝福

発行日:コミックマーケット101
表紙:ミランダ170kg黒、箔押し(リフレックスセレクトシルバー)
扉:グッピーラップ グレー
本文:美弾紙ノベルス
挿絵カード:ペルーラ スノーホワイト 180kg
印刷:本はブロス、カードのみグラフィック

自分のなかでいつか書いてみたかった題材の話にチャレンジした本だったので、仕様もミランダ黒に黒刷りなど、攻めた仕様にした本でした。

1つ前の「baby gone」ですごくきれいに刷っていただいたのでどうしてもブロスさんで刷りたくて、色々メールで打ち合わせをしたのですがオンデマンドの黒印刷は2022/12月現在では難しいとのことで…オフセットでスミ刷りにしたのですが、スミ部分の印字が気持ち薄くなってしまったのだけが少し心残り。
でも、話のタイトルに「六等星(=人間の目で見える限界の暗い星)」と入れたり、かすれて消えかけてるのも味かもな〜と思うことにしました。箱を明けるまでどうなるかわからないのも同人の楽しみかな〜と!

また、同ジャンルの絵描きさんを挿絵にお招きしてつくった本でした。「別れる前に一緒に写真を撮る」というお話だったので、本のなかに挿絵をいれるのではなく敢えてカードを挟み込みして「話のなかで撮った写真を実際に手に取れる」という仕様にしています。

話自体ももともとその方が描かれていたイラストに影響されて考えたお話だったので、自分だけで考えたらこうはならなかったな〜というところが色々あります。
普段は表紙もお話づくりも一人なので、依頼をまとめるのはむちゃくちゃ緊張したのですが、いい経験ができたな〜って思ってます!

flawless night

発行日:コミックマーケット101
表紙・本文:淡クリームキンマリ72.5kg
印刷:グラフィック

上記の本を入稿後に軽めの本をつくりたくなって、後日談を書くか…!と思い、別冊のおまけとしてつくったものでした。表紙と本文が同じ共紙本で、本の内容や発行時期にあわせて冬っぽいあしらいにしました。
16Pか20Pにするぞ!とは最初から決めていたのですが、思ったよりも内容を書きすぎてしまって、奥付を入れる箇所がなく表紙に入れたのが思い出深いです…笑

コミックマーケットにサークルで参加するのははじめてだったのですが、なんと前日に体調を崩してしまい現地に足を運ぶことができず…友人が適切に対応してくれたため欠席にはならなかったのですが自分が参加できなかったのがとても心残りになってしまいました。

2022年のまとめ

実は2月に本を落とした辺りで思い詰めるレベルに行き詰まってしまい、さらには3月に流行り病にかかってしまったこともあり、5月のイベントで発行した本を最後に「もうこれで同人はやめる」とかなり強めに決めていました。
でも、5月のイベントでつくった本が自分のなかではすごく気に入ったものになったこと、そのとき書き込みボードであたたかい声をかけていただいたことがとてもうれしくて「あ〜やっぱりやめたくないな…」と思い至り、なんだかんだで本をつくるのを続けています。

同時に体調を崩してしまうことが非常に多い年で、コミケに行けなかったのはすごくすごく悲しい思い出だったし、その際友人にかなりケアしてもらったり非常に身につまされる思いをしたので、今年はもう少し体調と相談しながら、無理なく活動を続けていけたらなと思っています。

また、5月の本で表紙のロゴづくりをがんばったあたりから「2022年はタイトルの見た目が映える本をつくりたいな〜!」と思うようになりました。
5月〜12月までの発行した本とサークルロゴを詰めたアクリルキーホルダーなんかもつくってみました。

アクリルキーホルダーはBOOTHで注文できるようにしてあるので、もしもご興味ありましたらお手にとっていただけましたらうれしいです!

今年は体調に留意しつつ、あとはもう少し自分の引き出しを広げるようなことができたらな〜と思っているので、発行ペースを落としつつも楽しく活動したいです。昨年よりも「noteを見たよ〜!」と言っていただける機会も多く、手探りながら記事を書いていてよかったなとも思っています。

今年の終わり頃にもまたこういう記事を書けますように!

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