【本の要点まとめ】ロジカルシンキングと問題解決に関する本
ロジカルシンキングと問題解決に関する本の要点まとめです。
対象の本は以下になります。
・世界一やさしい問題解決の授業
・賢人の問題解決術
・自分に聞く力で問題解決!
・イシューからはじめよ
・考える力とは、問題をシンプルにすることである。
・ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ
・名探偵コナンに学ぶ ロジカルシンキングの超基本
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世界一やさしい問題解決の授業
問題解決とは
1. 現状を正確に理解
2. 問題の原因を見極め
3. 効果的な打ち手を考え
4. 実行する
原因の見極め
・分解木を使う
打ち手を考える
・仮説を立てて、検証する。
・はい、いいえの木
原因を調べ、考える道筋を明確にする
・課題分析シート
課題、仮設、根拠、分析・作業、情報源
・マトリックス
縦軸に効果、と横軸に実行のしやすさ。実行プランを考える。
意思決定ツール
・良い点、悪い点、リスト
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賢人の問題解決術
林文子
・今できることに全力を注ぐ
・失敗を共有する
・人を見かけで判断しない
・現場主義を徹底する
・迷ったときは困難な方を選ぶ
・良い人間関係を作る。「ありがとう」という。
・ホウレンソウは上司から
・相手をしっかり見る
・クレームからビジネスヒントを探す
真鍋政義
・現状を把握して目標を立てる
・強みを生かす
・非常識を常識にする
・データを使ってシミュレーションする
・データから原因を分析する
・目標をひとつにして、チームの結束力を深める
・視野を広げて成長法を考える
北村晴男
・問題が起こった時は、本来の趣旨に立ち返る
・リスクの説明は誠実に
・事実を見極める
・入念な準備。資料を何度も見直す
・瞬時の判断は、情報量、経験、想像力
・わかるまで追求することが問題解決には不可欠
・相手の立場を考えて、相手の立場を読む
・PDCAサイクルで問題解決を。
・プレッシャーを感じたら、やるべきことをしっかりと実行する
山崎直子
・前例がなくても、手探りで進めて、システムを作っていく
・チームワークに必要な4つの要素
自己管理能力
リーダーシップ
フォロワーシップ
状況把握能力
・情報を言語化して伝える
・重要なことほどシンプルに
・複雑な問題はひとつずつクリアしていく
鷲田清一
・悩みの前提を問い直していく
・自分の責任でないことも気づいたときにできる人になる
・成功する人は、周りの人間をポジティブにする。
・とことん打ち込んだ結果は、異分野でも生きる
・答えがわからないときに、正確に対応する力を知性という。
・全体を「俯瞰する力」をつける
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自分に聞く力で問題解決!
・自分の目標を紙に書き出してみる
必要なのは、「どんな行動をするか」という具体性。
MORSの法則
・M:Measurable
その行動は計測できるか。
・Observable
誰が見てもその行動とわかるか
・R:Reliable
客観性があり、だれがやってもおなじ行動になるか
・S:Specific
その行動は、いつ・誰が・どこで・何をするのか
ターゲット行動であれば増やす
ライバル行動であれば減らす
・行動は細分化する
- あいまいな言葉は徹底的に排除する
問題解決の3ステップ
・原因を自分に問う
・解決策を細かく洗い出す
・行動計画に落とし込む
4W(who, what, when, where)を意識する
リーダー・マネージャーが知っておくべきこと
できる人の行動を観察し、分析すること、だれにでもできるようにする。
・ちょっとずつ、段階的にゴールを設定する。
・問題解決では、意思や態度は無関係
・人が何ができない理由は、やり方を知らない、続け方を知らない、の二つ。
・行動自体が楽しくなる工夫をする
・行動が面倒(ハードルが高い)と感じるなら、ハードルを下げる工夫をする
・毎日、帰る前に、できたこと、できなかったことを3つ書く
・ツール
チェックリスト
見える化する
ネクタイは曲がっていないか、スーツにシワがないか
ToDoリスト
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イシューからはじめよ
脳は脳自身が「意味がある」と思うことしか認知できない。
そしてその「意味がある」と思うかどうかは、「そのようなことが意味を持つ場面にどのくらい遭遇してきたか」によってきまる。
縦縞しかない空間で猫を育てると、その猫は横縞が見えなくなる。
脳にとっては、「特定の情報処理ができる」ということは、「特定の意識が起きる」ことであり、
それはすなわち「特定のことに関する情報処理回路が活性化している」ことに近い。
人が何かを理解する、というのは、2つ以上の異なる既知の方法に新しいつながりを発見すること、だと言い換えられる。
この構造的な理解には4つのパターンが存在する。
・共通性の発見
・関係性の発見
・グルーピングの発見
・ルールの発見
⇒抽象化が重要
人間は目で考える動物。
よってかたちが見えると、急速にその対象について何かが分かったと感じることが多い。
論理的に理解していないとしても、そのように知覚する。
⇒図や絵を描くことは大事
天才的と言われる人々の仕事の進め方は、仮説の立て方とアプローチの仕方の2点が優れて個性的で、鋭いひらめき、直観に大いに依存している。
ストーリーの流れによって、以後に必要となる分析の表現方法が変わってくることが多い。
人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要になる。
研究であれば、論文。ビジネスであればプレゼンの流れ。
実験には2つの結果がある。
仮説を確認したなら、何かを計測したことになる。
仮説に反していたら、君は何かを発見したことになる。
分析とは、比較、すなわち比べること。
分析による意味合い。
・差がある
・変化がある
・パターンがある
分析をイメージ設計するには、
同じ分析の型が続かないことが重要。
同じ型のグラフが続くと、2枚目以降は認識できない。
きちんと意味のあることを相手に覚えてもらうためには、
××と○○は確かに関係している、という情報につながる理解の経験をくり返さなければ、相手の頭には残らない。
天才が持つ資質
・一つにやり方に固執しない。
伝える時の心構え
・聞き手は完全に無知だと思え
・聞き手は高度の知性を持つと想定せよ
何に答えを出すのか、という意識を発表の全面に満たす。
シンプルに無駄をなくすことで、受け手の問題意識は高まり、理解度は大きく向上する。
イシューがあいまいであればあるほど理解度は落ちる。
⇒講義の最初にイシューを提示することが大事。
発表の際に使うフレームワークは極力一つに止めておく。
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考える力とは、問題をシンプルにすることである。
・考える力とは、「解くことができる問題」を見つける力である。
・問題設定というのは、勉強においても、ビジネスの世界においても上流の作業。
スタートの間違いは、下流に行くに従って増幅され、全く違う到達点に至ってしまう。
だからこそ、問題設定力というリーダーにとって必須の能力。
リーダーになる前からしっかりと鍛えていかなくてはいけない。
たとえ思うような結果を得られたとしても、
違うやり方はなかったのか?という反省は重要。
ライバルは、より簡単で効率の良い方法を見つけているかもしれない。
・問題設定を上司だけに求めてはいけない。
上司も忙しい身だし、上司自身がきちんと問題把握ができていないことも少なくない。
常に目の前の問題に対して疑いの目を向けて、「より本質できな問は何か」という思考をしていく
必要がある。
・一般的にリーダーや顧客の問題設定は、そのまま受け止められてしまう。
指示を出す側も問題設定力を高めておく必要がある。
・問題設定力とは
「本当に効果が出る=解決す価値のある」
問題を見つける力のこと。
最終的な目的は何か。
目の前の問題はその目的を達成するものか
を常に考える。
ある問題を扱うとき、我々は「どうやったら解決できるのか」について
集中的に考えるのが普通だと思いがち。
しかし、それ以上に、どれくらいの時間的・金銭的投資が必要か、といった視点で問題を評価し、その問題自体を「今、取り掛かるべきものなのか?」と判断しなくてはいけない。
・問題のツボをみつけるカギは、簡単、短期
相手の時間を尊重したら、仕事の効率が上がる。
・受験で学ぶべきは、ゴールに対して自分の現状の能力と期限を考えながら、
勉強計画を立てること。特に、何を後回しにして、何をやらないのかを判断する力を養うのが大切。
これは社会に出て最も重要になる能力の一つ。
脳力診断から学習計画まで、他人に丸投げしているようでは、全く時間の無駄だという事。
・現象を問題だととらえないように。
常に、それは問題か?現象ではないか?を考える習慣を持つことが大切。
・なぜ?と考える癖をつけることが、解決のための問題設定の第一歩。
なぜ?と考えない人は、絶対に本質的な問題に辿り着けません。
・AISAS
Attention:注目
Interest:興味・関心
Search:検索
Action:購買
Share:共有
5つのステップのどこに問題があるかを分析する。
自らの経験からフレームワークは自由自在に進化させる。
自らの経験をしっかりと残し、分析しておくことで、自己流のフレームワークを作り上げる。
コンサルティング会社に入社してくるような優秀と言われる人ほど、書物などの2次情報に頼ってしまいがち
どんなに有名な人が書いたものでも、そこには著者のバイアスがかかっている。
そのバイアスが正しい方向に人を導いてくれるとは限らない。
自分の都合のいいバイアスがかかると、現実からかけ離れてしまう。
誰にとって重要か、で問題は変わる。
上位概念を見つけると、効果は大きい
論理的な文章を正確に読む
という上位概念を問題設定とすることで、
様々な教科に対する課題が解決する。
利益というのは最終的な目標ではないが、
経営判断、つまり問題設定を左右するるもの。
常に、適切な利益を確保する、という問題設定は合わせて考えるようにしておく。
会社にとって重要か、社員にとって重要か、顧客にとって重要か
検証可能な形にしてPDCAを回す。
全ての試行錯誤に記録を残しておくことで、比較可能な状態にしておく。
成功している起業アイデアと、うまくいかない企業アイデアの違いは、問題設定力の違いで生まれる。
商品を持っているが売るのが苦手な企業
から、実は商品になるものを持っているのに、売ることを考えたことがなかった個人
にまで広げたのがシェアリングエコノミー
既存のプレイヤーが、世の中のすべての問題を解決しているわけではない。
彼らが「誰の」「どのような問題」を扱っているのかを正確に分析できれば、後発者が攻めるべき問題はどこかというのが見えてくる。
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ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ
・ロジカルシンキングとは分かりやすさである
考えるVS悩む
・できる人は考えるけどあまり悩まない。
・仕事が早い人は考えるけど悩んでいる暇はない。
・ロジカルな人はあまり悩まない。
・悩む人は立ち止まるし話も分かりにくい。
ロジカルな人はとにかく話が分かりやすい。
そのためのポイントは。
・相手の立場に立つ
・話を三つにまとめる
・結論から話す
・経営戦略を実践している企業は戦略がわかりやすい
・ロジカルな人とそうでない人の差
相手の立場に立っているか
責任感があるか
自分の考えを明確にすることにこだわっているか
整理して伝えようという状況にあるかどうか
・ロジカルシンキングが育つのはロジカルな組織づくりが大事
ロジカルシンキングの体系
・3つの思考法
ゼロベース思考
これまでの延長線上にない考え
フレームワーク思考
漏れなく考えるための思考法
オプション思考
客観的な結論を出すための思考法
・3つの基盤スキル
コミットメント
ストラクチャー
コンセプト
・3つのツール
ロジックツリー
マトリックス
プロセス
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名探偵コナンに学ぶ ロジカルシンキングの超基本
・ロジカルシンキングは日ごろから「主張」と「根拠」の関係を意識することで鍛えられる
・すでにある前提やルールに対して、新たに手に入れた情報を当てはめることで結論を導き出す方法を「演繹的思考法」という。
・複数の事象をもとに結論を導き出す方法を「帰納的思考法」
もととなっている情報がそもそも正しいのかという観点を忘れないことが大切。
・イシュー
今考え、結論を出すべき問題のこと。
イシューがずれてしまうと、そのあとにどんなに長い時間を費やして考えてもすべてが無駄になってしまう。
・イシューを意識し続けることが課題解決の最短近道
今考えなければいけないこと(イシュー)は何か?
が共有されていることによって、拡散しがちな会議やブレストを適切に進行させ、課題解決を行うことができる。
・イシューに対して主張/結論を言うために考えるべきポイント、つまり根拠をまとめたものを「枠組み」と言う。
・よく使用されるフレームワーク
3C
4P
AMTULモデル
・今自分の知っている情報や経験からイシューに対する仮の答えを組み立て、推測することを「初期仮設」と言う。
・初期仮設は大事
情報がないと何も考えられないというのは避けるべき。
・誰かに話して言葉にしたり、書き出すことで自分が考えている仮説がより明確になり、また何を考えるべきなのかがブレなくなる。
・やみくもに調べ始める前に、まずは自分の知っている情報や知識をもとに初期仮設を立てる。
・初期仮設における注意点
1. 抽象的な表現や曖昧な表現を指します。
2. 根拠によって支え垂れているか
3. 隠れた前提がないか
初期仮設を立てた後に必ず、他に考えられる仮説はないか?と問い直すことが重要
・正しい結論が出ないときこそスキルアップのチャンス
思考の破壊と創造を繰り返すことで磨かれる。
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