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ウィシュマさん報道で欠けているメッセージは何か/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.8.15-21.8.21)
先週に続きウィシュマさん関連の話題が多く記事化されましたが、気になっているのは、ウィシュマ・サンダマリという個人の話、彼女へ適切な対応をしなかった入管職員ABCD……(以下略)という個人の話、上川陽子法務大臣という個人の話、ぜんぶ「個」に焦点あたってません?
そうじゃなくて「労働力を求めるわれわれ、それに応じて来日する外国籍のひとたち」「国家の治安のため人流を管理監督する部門」「人権を含めた高度次元から法の在り方を統べるべき省庁トップ」っていう、誰がじゃない、システムの問題として捉える視点が欠落してないですか、と言いたい(最初に結論を書く回)
■つまり(繰り返しますが)ウィシュマさん個人の話ではなく、という視点で読むほうがいいと思うんだ
■その意味では抽象度の高かった事案
■珍しい書き手が言及してるな、と思ったのですが、これもね「入管職員個人の話」ではないわけで
さらに追加燃料的な記事も出たり
ともすれば「この職員は犯罪者だろう」って発想になりがちじゃないですか、いんたーねっつ。
そうじゃないんだよ、そういう個人を生んでいるのはシステムなんだよ、システムを変えなければいつまでたっても繰り返すんだよ。
個人の責任を問わなくていい、とは思わないけど、往々にして個人に罪をかぶせてしまえば本当はもっと問われねばならないモノやコトを概観する視座を失ってしまいがちじゃないですか。
いきなり違う話を持ち出すんですけど
誰だよそんなこと言う奴。じゃないの。
そんなことを言う奴を育ててきた社会と許容している社会と隠蔽したくなる企業を含めた社会、ぜんぶ俺たちの生きている今の日本社会ですよ。
だから責任を負うのは「そんなことを言う奴」個人じゃない。
他人事じゃないんだよね、そう言いたい。
■通りすがりのひとを惹きつける要素がこれだけあれば、しばらくの間はイヤでも本件について考える機会が増えると思うので、それはいいことだとは思います
さすがにウィシュマさん以前から本件にたずさわってきているひとたちの視点は、その意味「上級者」感がある。
■その他のニュースもたいてい「個」の話ではない、そう思って見るべきではないか
■って見慣れてくると、逆に外国籍だからっていうニュースじゃないな。って視界も開ける筈
技術実習生? 信毎とは思えない誤記ですが、まあそれはいいとして、男女のもめごとってだけだな。って誰もがフラットに思えるようになるまでの道のりは、まだちょっと長そうだけど。