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月と土星
2024年12月8日(日)夕方。全国的に月と土星を見た人が多かったようです。全国の大部分では月が土星を隠す「土星食」となりました。一部の地域では「月と土星の超接近」でした。
そりゃ土星食は見たいですよ、でも、自分が住む場所は「月と土星の超接近」の地域なのです。土星食となる場所への移動を考えると片道350kmを超えます。往復だと700km。翌日が仕事であることを考えると土星食は早々に諦め、天候が良ければ「月と土星の超接近」を楽しむことに決めていました。
土星のすぐ傍を月が通過する。
動いていないように見えて動いていく月。
地球照の部分から近づいていく月。
いつの間にか月縁北端が土星と並んでいる。
土星食とはならないけれど、月がどんどん動いていく。
そして…離れていく。
ほんの30分ほどの時間なのに、月って凄く動くんだね。
これまでに月食とか星食(掩蔽・えんぺい)とか見てきたつもりだったけど、今回ほど月の動きが速く感じたのは初めて。
そして、月のクレーターの向こうにある土星との距離感を考えると、頭の中で冷静に理解できていない。単に「めっちゃ遠くにある」と思う事にしているだけ。月って遠い所(平均約38万km)にあるのに、土星までの距離っていくらくらいだったっけ?それがね、望遠鏡の同じ視野に見えているんですよ。全く距離が違う天体が同じ視野に。もうね、「距離感どこへ行った?」って思うだけで、どのくらいの距離なのか、月と土星との距離比とか考えられなかったです。
なにより、夕方に晴れてくれた事。これが一番ラッキーだったんだと思う。
「月と土星の超接近」。私は生で見られてラッキーでした。