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神道系辞典・事典比較レビュー


まえがき


神道系・神道に関連するの辞典、事典はいくつかありますが、どれがどのように違うのか、一体どれを買えばいいのか迷っている人向けにレビューと違う点についていくつかの項目を用意して比較しました。

縮刷版 神道大辞典


読みやすさ
中級者〜

読むのに必要な知識
①日本語社会人・大学生範囲の日本語読解力と漢字
②旧仮名遣い(古文でみるやつ)
③旧字体の漢字(ただしそこまで多くない)
④神道・仏教・陰陽道等の日本の宗教や思想、官職、日本史について詳しく(索引が大雑把過ぎて役立たない為)

発行
臨川書店
※縮刷版ではない原本は平凡社が発行

編者・著者
監修:宮地直一、佐伯有義

価格
¥15,049+税

流通
あり


あり

カバー
あり

栞紐 本数/色
2本/焦茶

レイアウト
△(古い本の縮刷版なので仕方がないが、結構文字や行間が詰まっている・画像は項目ごとに貼られている訳ではなく、1ページにまとめられいくつかの項に渡り掲載されていて、少し見づらい)

本のサイズ(mm)※ハードカバーを含める
縦:215 
横:70 
厚:57

ページ数
1474

ページの表記
縦書き漢字表記

文字の大きさ(mm)
漢字:2.0
かな:1.5 
ふりがな:0.9〜1.0 
フリガナ:0.8〜1.0

図の見やすさ


旧字体の漢字
多い

死語・表記揺れ
死語・表記揺れあり

ふりがな/フリガナ
ふりがな、フリガナ(神名)

文字の潰れ・掠れ
潰れ・掠れあり

1mm以外の文字
あり

年表
あり

文献一覧
一覧はないが項目内に、参考文献がある

表・図・画像
イラスト・白黒写真・表・図・建築図面・地図
※辞書内の写真の扱いだが非常に見にくい
《以下写真》



特筆すべき点
①小見出しがカナ表記で下漢字表記がある
②頭文字以外のウが長音符の「ー」で表記
③平凡社から出版された全3冊の神道大辞典を1冊に纏め誤字脱字を修正したのち縮小印刷した本。これに関してはWikipediaに詳しくある
④ページ数や大辞典という名前からわかるように、他の辞典や事典に比べ内容が非常に充実している。広く、特定のジャンルの専門書には敵わないがそれなりに深くわかる辞典。
⑤索引がざっくりしすぎており、何が宗教用語でなんというか理解してないと使いずらいが、用語に関しての知識がある場合はこの辞典にむいている。

語尾
された。ゐる。あつた。した。である。といふ。さる。

逆引き・索引
五十音カナ索引【ア〜ワ】
《以下索引の写真》



目次・索引のわかりやすさ
目次:○、索引×

目次の並び順
五十音カナ順【ア〜ワ】
図版目次

併用して役立つ書籍・文献
書籍:
①縮小版神道事典
②新撰諸祭神名総覧
③日本の信仰-仏神と習俗
④神々の誕生-日本神話の思想史的研究
⑤神話伝説辞典
⑥日本妖怪大事典
⑦建築工事の祭式
⑧図解巫女
⑨神祇に関する制度・作法事典
⑩道教の世界-宇宙の仕組みと不老不死 
11. 神葬祭総合大事典

インターネット:
①律令官制下に関するリファレンス
②文化庁-宗教年鑑
③國學院大学デジタルミュージアムデータベース

◆本編の内容
概要 神道について
歴史 あり
思想 あり
神道の神/数 あり
その他の神/数 あり
御利益 あり
制度 あり
機関・行政 あり
神社 あり
神道系諸教・新興宗教 あり
神道以外の宗教 あり
流派・教団 あり
信仰形態 あり
用語解説 あり
学説 あり
まつり あり
儀式・祭礼の具体的な方法、道具の作り方 あり
神代文字 あり
神紋 あり(p811,812
建築 あり
鳥居 あり(p1060〜1062
祝詞 あり(p1131〜1133
異名・別名・同一視される神  あり


縮小版 神道事典

読みやすさ
初心者〜

読むのに必要な知識
①義務教育範囲の日本語読解力と漢字
②旧仮名遣い(古文でみるやつ)
③旧字体の漢字

発行
弘文堂

編者・著者
編集:國學院大学日本文化研究所 ほか協力99名

価格
¥4800+税

流通
あり
Amazon】https://www.amazon.co.jp/神道事典-国学院大学日本文化研究所/dp/433516033X/ref=mp_s_a_1_2?crid=EYG5HAIA2ZOY&keywords=神道事典&qid=1665237581&qu=eyJxc2MiOiIyLjI0IiwicXNhIjoiMC43MSIsInFzcCI6IjAuNTUifQ%3D%3D&sprefix=神道事典%2Caps%2C231&sr=8-2
弘文堂】https://www.koubundou.co.jp/smp/book/b156729.html



なし

カバー
あり

栞紐 本数/色
1本/焦茶

レイアウト
◎(文字や行間に程よく隙間があり読みやすい)

本のサイズ(mm)※ハードカバーを含める
縦:216 
横:59 
厚:29

ページ数
830

ページの表記
横書きアラビア数字

文字の大きさ(mm)
漢字/かな:2.0 
ふりがな1.0〜1.2

図の見やすさ


旧字体の漢字
ほぼ無い

死語・表記揺れ
不明

ふりがな/フリガナ
ふりがな

文字の潰れ・掠れ
なし

1mm以外の文字
ほぼ無い

年表
あり

文献一覧
あり

表・図・画像
イラスト・白黒写真・系図・図・表・建築図面

特筆すべき点
①表・索引・目次・コラムが充実しており汎用性が高い
②有名どころは網羅されているが、マイナーな事項や専門性は低い
③ ②については文献一覧で補うことが可能

語尾
である。いう。した。られる。至った。

逆引き・索引
神名索引、五十音かな索引

目次・索引のわかりやすさ
目次:◎、索引:◎

目次の並び順
分類別【総論、神、制度・機関・行政、神社、まつり、信仰形態、基本観念と教学、流派・教団と人物、神道文献、付録】

◇併用して役立つ書籍・文献
書籍:
付録にある文献一覧を参照

インターネット:
①律令官制下に関するリファレンス
②文化庁-宗教年鑑
③國學院大学デジタルミュージアムデータベース

◆本編の内容
概要 神道について
歴史 あり
思想 あり
神道の神/数 あり
その他の神/数 あり
御利益 不明
制度 あり
機関・行政 あり
神社 あり
神道系諸教・新興宗教 あり
神道以外の宗教 あり
流派・教団 あり
信仰形態 あり
用語解説 あり
学説 あり
まつり あり
儀式・祭礼の具体的な方法、道具の作り方 あり
神代文字 あり
神紋 あり
建築 あり
鳥居 あり
祝詞 あり(p3,104,412,554,556,570,575,586
異名・別名・同一視される神 あり

神道辭典[編集中]


神社新報社の辞典。
辞典ではなく辭典とある。
辭とは辞の旧字体。
この項については現在編集中

新撰諸祭神名総覧(昭和18年版)

読みやすさ
中級者または上級者

読むのに必要な知識
①日本語社会人・大学生範囲の日本語読解力と漢字(仰々しい言葉遣いや、古文かと言いたくなるような古めかしい表現が多々ある為、読解力が必要とされる)
②旧仮名遣い(全て)
③旧字体の漢字(ほぼ全て)
④異字体の漢字(かなり多い)
⑤日本と世界の宗教について詳しく(常識として書かれている場合があり説明がない為、これに関しては他の辞書や文献で補える)
⑥用語の言い換えや表記揺れの知識(索引目次や項目で探す場合に、現代の表記方法ではない表記がされている場合や、現代では日本語又は外来語で書かれているものが外来語又は日本語で書かれている場合がある為)
⑦官職の知識、日本史・和歌・伝説をある程度(用語の説明がないときそれなりにある為)

発行
明文社(現在はない)

編者・著者
著者:佐藤三郎

価格
4円20銭(現代換算で¥15,000〜20,000程度

流通
なし(中古本屋やAmazon、楽天などで購入可能)


あり

カバー
なし

栞紐 本数/色
なし

レイアウト
△(古い本の為仕方がないが、誤植や文字のずれ、見づらい図、行間や文字のつまりなどがある)

本のサイズ(mm)※ハードカバーを含める
縦:228 
横:60 
厚:37

ページ数
不明(昭和20数年版は584だった為、580ページ程だと考えられる。ちなみに20ページ近く、改正や増刷についてのお礼や推薦文が掲載されている)

ページの表記
横書きアラビア数字

文字の大きさ(mm)
漢字:2.5
かな:2.0 
フリガナ:0.7〜1.2

図の見やすさ


旧字体の漢字
多い

死語・表記揺れ
死語・表記揺れあり

ふりがな/フリガナ
カタカナ

文字の潰れ・掠れ
潰れ・掠れあり

1mm以外の文字
あり

年表
おそらく無い

文献一覧
なし

表・図・画像
系図のみ

特筆すべき点
①現代では効かないような妙な表記の外来語があり②旧字体が非常に多く読みにくい
③古い本しかない為状態が悪い④他の本に比べ神に対する専門性が高い
⑤理論・学説・事象について充実していて偏った思考が少ない
⑥古めかしい仮名遣いがされている(例:あった=掌つた、いる=ゐる)

語尾 ある。ゐる。ない。した。表す。云ふ。える。掌つた。の事。である。

逆引き・索引
なし(大目次と目次が索引の役目を果たしている為)

目次・索引のわかりやすさ
目次:◎、索引:なし

目次の並び順
①大目次【序説、神代、氏神・産土神・鎮守神、皇室・国家、天文・地理、無機物・生物、歳時、政治・外交、軍事、武道・体育、保健・衛生、宗教、学芸・教育・文化、音楽・演芸・娯楽、人事、産業、商工業、飲食・服飾、居処・建築・工事、交通・通信、銭貨・器物】
②目次【序説[神祇一般、神の系譜、神号、社格、祭祀]〜……】(目次は大目次で表記した分類の詳細について以上のように細かなジャンルについて書いている)

◇併用して役立つ書籍・文献
書籍:
①縮小版神道事典or縮刷版神道大辞典
②神葬祭総合大事典
③日本の信仰-仏神と習俗
④神々の誕生-日本神話の思想史的研究
⑤神話伝説辞典
⑥日本妖怪大事典
⑦建築工事の祭式
⑧図解巫女
⑨神祇に関する制度・作法事典⑩道教の世界-宇宙の仕組みと不老不死

インターネット:
①律令官制下に関するリファレンス
②文化庁-宗教年鑑
③國學院大学デジタルミュージアムデータベース

◆本編の内容
概要 日本の祭神について
歴史 あり
思想 あり
神道の神/数 あり
その他の神/数 あり
御利益 あり
制度 あり
機関・行政 あり
神社 あり
神道系諸教・新興宗教 不明
神道以外の宗教
流派・教団 あり
信仰形態 あり
用語解説 あり
学説 あり
まつり あり
儀式・祭礼の具体的な方法、道具の作り方 あり
神代文字 あり
神紋 不明
建築 あり
鳥居 あり
祝詞 あり
異名・別名・同一視される神 あり


神話伝説辞典

読みやすさ
初心者〜

読むのに必要な知識
①義務教育範囲の日本語読解力と漢字
②アルファベット初級者

発行
東京堂出版

編者・著者
編集:朝倉治彦、井之口章次、 岡野弘彦、松前健

価格
¥2,800+税

流通
あり


あり

カバー
あり

栞紐 本数/色
1本/焦茶

レイアウト
◎(程よく文字と行間に隙間があり読みやすい)

本のサイズ(mm)※ハードカバーを含める
縦:87 
横:39 
厚:32

ページ数
513

ページの表記
横書きアラビア数字

文字の大きさ(mm)
漢字/かな:2.0 
ふりがな:1.0

図の見やすさ


旧字体の漢字
おそらく無し

死語・表記揺れ
なし

ふりがな/フリガナ
ふりがな

文字の潰れ・掠れ
なし

1mm以外の文字
なし

年表
不明

文献一覧
不明

表・図・画像
イラスト・白黒写真

特筆すべき点
①小見出しがかな表記、下に漢字表記

語尾
ある。いる。なる。える。なった。れる。

逆引き・索引
五十音順索引

目次・索引のわかりやすさ
目次:◎ 
索引:◎

目次の並び順
分類別目次【総論、神話、伝説、昔話、説話、歌謡、信仰】

◇併用して役立つ書籍・文献
書籍
[編集中]

インターネット
①文化庁-宗教年鑑
②國學院大学デジタルミュージアムデータベース


◆本編の内容 [編集中]
概要 日本の神話と伝説
歴史
思想
神道の神/数
その他の神/数
御利益
制度
機関・行政
神社
神道系諸教・新興宗教
神道以外の宗教
流派・教団
信仰形態
用語解説
学説
まつり
儀式・祭礼の具体的な方法、道具の作り方
神代文字 なし
神紋
建築
鳥居
祝詞
異名・別名・同一視される神



評価項目に関する説明

全ての事項が個人的な評価と、調査に基づくもので、何処かに情報の元があるものではない為、ちょっとした参考程度に考えてほしいです。

◇読みやすさ 
初心者 
①基礎知識や事前知識がなくても読める。
②義務教育の範囲で読める言葉で書かれている。
③旧字体・異字体がない

中級者
①基礎知識や事前知識がないと読みづらい
②義務教育範囲外の知識を要求される
③旧字体・異字体がある
④ 用語を理解していないと読みづらい

上級者
①社会人・大学生範囲の読解力や漢字レベルが必要とされる
②わかりづらい言葉遣い
③専門書用語が多い
④ふりがなが少ない
⑤用語を理解していないと読みづらい

◇読むのに必要な知識
上記の読みやすさで上げた指標の詳細について記載

◇発行
本を発行した団体・個人・出版社

◇編者・著者
編集者・組織、著者、監修者、装丁家(特別記述が有れば)、ただし多過ぎる場合はほか○○名と表記

価格
本に印字された価格

流通
一般流通があるか、ないか。
ない場合の入手方法


劣化、汚れ、日焼け、壊れ、埃が溜まるのを防止する箱が付いているか否か

カバー
本にかぶさっている柔らかいカバーが付いているか否か

栞紐 本数/色
①栞に使う本についている紐があるかないか
②何本あるか
③何色か

レイアウト
読みやすい、美しいデザインかどうか

本のサイズ(mm)※ハードカバーを含める
ハードカバーを含めた本の縦横厚の大きさ

ページ数

ページの表記
①縦書きか横書きか
②漢字かアラビア数字かギリシャ数字か、そのほかの表記か

文字の大きさ(mm)
①漢字のサイズ
②ひらがなのサイズ
③平仮名のふりがな、片仮名のフリガナのサイズ

図の見やすさ
×理解出来ない、必要ない
△見づらい、わかりづらい
○特筆すべき問題がない
◎見やすい、わかりやすい

旧字体の漢字
有無

死語・表記揺れ
①死語=現代的な表現ではない言葉
②表記揺れ=同じ言葉を表しているのに違う表記がある(例:イスラム教を表す言葉の表記揺れ一覧 【イスラム、イスラム教、イスラーム、イスラーム教、エスラム、エスラム教、回教(ふいきょう、かいきょう)、回回教・回々教(ふいふいけう、ふいふいきょう)、マホメット教、モハメット、モハメット教、モハメッド、モハメッド教、モハメド、モハメド教、モスレム、モスレム教、ムハマド教、ムハマドの宗教、ムハンマドの宗教、清真教(中国表記) 】)

ふりがな 
平仮名の振り仮名をふりがな
片仮名の振り仮名をフリガナ
と表記する

文字の潰れ・掠れ
どちらがあるか、又はどちらもあるか、ないか記載

1mm以外の文字
ふりがなを含めての有無

年表
辞典内で特定の事象に関する年表が存在するか否か

文献一覧
参考文献や、調べるにあたり役立つおすすめの文献の紹介があるか否か、一覧ではない場合でも似た項目があれば記載

表・図・画像
イラストの有無
表や図はあるか、ある場合はどのようなものか
画像はあるかないか、ある場合はカラーか白黒か

特筆すべき点
項目外のこと、項目の補足、個人的な感想等

語尾
どのような口調で書かれているか。これを見れば大体の本の難易度がわかる。

逆引き・索引
有無、ある場合はどのような逆引き・索引があるか

目次・索引のわかりやすさ
×理解出来ない、必要ない
△見づらい、わかりづらい
○特筆すべき問題がない
◎見やすい、わかりやすい


目次の並び順
目次を書き写したもの

併用して役立つ書籍・文献
個人的に所有しているもの、図書館で読んだもの、インターネットで普段使いして便利だと感じたもの中で併用することで足りない事項について補ったり、関連していると感じた書籍と文献について紹介

◆本編の内容
概要 
本の内容について一言で言い表した

歴史 神道の歴史についての項目の有無
思想 神道や神道に関連する思想についての項目の有無
神道の神/数 
これに関連する項目の有無と項目の多さ
数=項目の多さについて
×なし
△ほとんど無い、参考に出来ない、間違ったことが書いてある、情報が少ない
○有名どころは押さえており、参考にできる
◎有名どころ以外も記載がある、または非常に詳しく書いてある

その他の神/数 
神道をその他の神に置き換えたもので上記と同じ指標

御利益 神様がもたらすご利益について、歴史や伝説、事例などを踏まえたものや、そう言われるようになった由来など。

制度 過去から現代までの神道に関連する制度

機関・行政 神道や神道に関連する宗教の影響があった組織の事項について

神社 これに関連する項目の有無

神道系諸教・新興宗教 これに関連する項目の有無

神道以外の宗教 これに関連する項目の有無

流派・教団 これに関連する項目の有無

信仰形態 これに関連する項目の有無

用語解説 これに関連する項目の有無

学説 これに関連する項目の有無
不明 見つからなかった
×学説に関する項目がない
△あるが詳細がわからない、学説や流派が偏っている
○詳細がわかる、数が多い
◎数が多い、詳細がわかる、誰の定説かわかる、対立する学説も記載

まつり これに関連する項目の有無

儀式・祭礼の具体的な方法、道具の作り方
これに関連する項目の有無

神代文字 これに関連する項目の有無
※漢字が伝わる以前から日本にあったとされる文字(神代文字と日ユ同祖論に関する対立意見は非常に過激な意見が大きく感じる)

神紋 これに関連する項目の有無
※人が一族を表すために家紋を使うように、神様の系統を表すのが神紋

建築 神道の建築様式に関連する項目の有無

鳥居 これに関連する項目の有無
※建築のうちだが、シンボル的な面があるため。鳥居に関する文献は少なくどの文献でもほとんど同じ内容。

祝詞 これに関連する項目の有無

異名・別名・同一視される神 
これに関連する項目の有無
※異名・別名とは地域や時代によって名前の表記や音が違うもの。同一視とは、習合などにより別の宗教の神さまと同じ神として存在を変えられたり、勘違いや地域の違いにより似た存在や似たご利益を持つ神様と一緒にされた神様のこと。表記揺れとも表現できる。


併用して役立つ文献に関する説明

①縮小版神道事典
読むのに必要な知識であげた項目に関して知識がない場合に非常に助けになる、わかりやすいレイアウトデザイン、わかりやすい言葉遣い、見れば何が書いてあるか理解できる目次、調べやすい索引など満点の事典、広く浅い内容の事典だが付録の文献一覧にて今後の学習や研究に役立つ専門書籍がある為、浅い部分を補っている完璧な事典

②新撰諸祭神名総覧
神名や御利益について詳しく知りたい人に役立つ、個人的に今まで見てきた本の中で一番日本の神様について詳しく書いてあるように見えるが、読むのが大変。図が見にくいの上、ほとんどないのも問題だが、現代語で書かれていないのが問題点。現代以前の漢字には、旧字体と呼ばれる複雑な文字や異字体と呼ばれる見かけない形の漢字がある。良い点は対立する学説を取り上げるなど思想にあまり偏りがないように感じるところで個人的に気に入っていれ辞典。


③日本の信仰-仏神と習俗
有名どころで日本で古くから多くの人に信仰されてきた神道、仏教、習合信仰について書かれた文献で、本も大きく、比較的わかりやすい書き方がされていて読みやすい

④神々の誕生-日本神話の思想史的研究

⑤神話伝説辞典

⑥日本妖怪大事典


⑦建築工事の祭式
建築業社の組合が、建築業社や建築業社と取引がある神職向けに工事や建築で行う祭礼の手順や方法、必要な道具についてまとめたマニュアル本
非常に具体的な内容であり、一般書籍ではわからないことが書かれていて参考になる

⑧ F-Files図解 巫女
新紀元社F-Files 図解シリーズの本。F-Files 図解シリーズ自体があらゆる分野の入門以前の基礎知識や事前知識を得るために役立つ最高なシリーズである。図解巫女だが、神道の巫女に限らず日本の異教や、巫女と同系統の世界のシャーマンなども触れている。男性巫女たる覡や、巫女に関する神話・伝説・歴史、巫女の仕事や役目等まで幅広い

⑨神祇に関する制度・作法事典

⑩道教の世界-宇宙の仕組みと不老不死 
道教の基礎についてわかる本で非常に薄いが、カラー画像やわかりやすい文章で書かれている為、道教の入門書を読む前の事前知識や、他関連宗教・思想を理解するために非常に役立つ本

11. 神葬祭総合大事典
神道式の葬儀について書かれた専門書で購買層は葬儀屋や神職だが、具体的な方法や事例について知りたい人にはオススメ。一般的な本にはやんわりとした表現で、ふんわりとイメージが伝わる程度しか書かれていない場合が多く参考にならない。

インターネット
①律令官制下に関するリファレンス

②文化庁-宗教年鑑

③國學院大学デジタルミュージアムデータベース

用語解説

異字体 常用漢字:処、異字体:处
旧字体 常用漢字:処、旧字体:䖏

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