やはりセット、自然の恵みと危険
「いいとこどりはムリ」という記事を
書いたばかりですが、
自然から、「そうなのよ!」
という返事のような経験をもらいました。
まずは「いいとこどり」はムリ、なのだと知る|樹木も人も笑顔に、樹木医mimi ( 三戸 久美子 ) (note.com)
たまたま、だったのですが、
自然豊か、といえる国有林の中で
過ごす機会がありました。
山道をどんどん登りつつ進み、
その先はもう、
車に乗って人が進める道路はない、
いわゆる「どんづまり的な場所」。
そういう静かだけど、
生き物の気配の濃い場所の
気持ちよさを知っているので、
とてもうれしく楽しく
過ごしていました。
ですが、その地の歴史を見ると、
昔から鉄砲水にやられつづけ、
明治時代のはじめには、
すべて流されてしまった、とのこと。
そして、目についたのは
自然災害に警戒の必要な場所に
しばしば立っている看板。
それを見ると、「土砂災害に注意!」。
ただの警戒区域でなく、
看板自体が赤い線で囲まれている。
もっとも警戒を要する
「特別警戒区域」内に位置しています。
それでも、その地で得られる自然の恵みに
魅力と価値、恩恵を大いに感じるため、
自然と折り合いをつけつつ
そこで過ごそうとつとめる人たちがいます。
しばしば感じることですが、
先祖代々、地方といわれる地域で
農林業などに従事し、
自然とともに過ごしてきた人たちの
落ち着いて、ハラの座った感じのものごし。
たまに足を運んで「ここ、気持ちいいね」
なんて気楽なことを言っている人とは
存在感がまったく違いますよね。
で、あらためて思いました。
日本は、今では四季でなく、
二季になりつつある、
暑すぎて暮らせない場所になってきた、
などと言われるようになりました。
それでも狭い国土に、
多様な自然の恵みが存在します。
ですが、みんなの大好きな温泉は、
活動の盛んなこともある
火山の周囲にあることが多く、
噴煙や火山灰、ときとして噴火、
地震などとセットのことが多い。
登山なんかもそうですね。
あえて書かないことにしますが、
海も…ですね。
キノコ、山菜なども、
最近は命を落とす人の
ニュースをしばしば目にします。
自然の豊かな場所に足を運ぶと
恵みと危険・不都合は、常にセット
であることを思い出させてくれます。
これは人間には、
変えようのない次元のルール。
そういう経験を
いくつもさせてもらうと
木に、木陰をつくれ、
だけど落ち葉や枯れ枝は
落としてはならない、
と望むことの困難さが
感じられるのでは、と思います。
現実的であることが、
よい作戦を練るためには
必要ですよね?
木のこと、生き物のこと、
自然界のこと。
そういうものに親しみ、
理解を深める人が増えることが、
安全性を高めることにつながる。
その確信が増し、希望も感じられます。
だとしたら。
これから親しんでみようかな?
と感じられるものは、なんでしょうか?