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不安が危機感にかわるとき
最近、日々、本当に多くの
事故や事件のニュースが目に入ります。
それらに対して、
どのように反応して
おられるでしょうか?
自分たちの「身の安全」が危うい、
と感じることは、
時々(しばしば)起こります。
そんなとき、「不安や恐怖」を感じる
というのは、ふつうに起こりますよね。
そこから先は?
不安になることが
次々とたくさん目に入ると、
どんよりと重い空気のようなものに
押しつぶされそうになって
身動きが取れない感じになったりします。
ですが、同じ状況に遭遇しても
何かしら動いている人がいます。
そういう人をよく見ると?
「不安や恐怖」でなく、
別のものをもっているように見えます。
それは「危機感」。
私が白鳥さんのこの記事を読ませてもらって
感じたのは、「危機感」です。
一言も、「危機感」ということばを
使われていないにもかかわらず。
日本にいると、どの地域も、
高齢化に伴う人口の減少、
気候変動による、
これまでの産業の不安定化、などで、
このままでは、(だいぶ)まずい、
という状況は、
どこも、それほど変わらないはず。
だけど、ここは、違うな、
と感じさせてくれる地域が
所々にあります。
違う理由は?
「危機感」をもっていること、
のように感じられます。
先にご紹介した白鳥さんの記事にも
表れているように、
「危機感」をもつ人は、違って見えます。
「不安や恐怖」と
「危機感」の違いは、
なんとかしたい課題が、
行動につながるくらい
具体的に見えているかどうかの違い?
「危機感」をもつ人は、
その「きっかけ」を
どこかでつかんでいる。
だから、地方創生の事例などで
取り上げられる地域などは、
とにかく具体的に、次々と動いていて、
その動きが、人の注目を集めるんですよね。
30年近く、木や環境のためになれば、
という内容の仕事をしてきました。
今、振り返ると、
都市部に毎日通う会社づとめをやめて
別のことをやろう、と本気で思ったのも
ぼんやりともっていた「不安」が
「危機感」にかわる「きっかけ」をもてたから、
と気づきました。
今の社会は、意識的な部分も
ありそうな気がしますが、
人を不安にするようなことを
あえて言うことは、好まれません。
だから、勇気のある人以外は、
まずいな、と思っていても、
口を閉ざしてしまう。
だけど、漠然とした不安から抜け出して、
はっきりした「危機感」をもてれば
人は変われるのだと思います。
というよりも、
「危機感」をもってしまったら、
じっとはしていられない。
とにかく、今できることを
何かやりたくて、
思わず動き出してしまう。
同じものを見ても、
「不安と恐怖」と「危機感」とでは
その後の反応や行動が全く違ってきます。
その結果、たぶん訪れる未来も
だいぶ違ってくるでしょう。
今は、気ぜわしい年末ではありますが、
やりたいことをやっていける来年に向けて。
その準備には、もってこいの時期。
課題は身の回りにどっさりあります。
まずはその1つから、
「不安」を「危機感」に変えてみたい。
オセロゲームのように、
1つ1つ「不安」を「危機感」に変えていく。
来年とは言わず、
今から変えていく課題は、何にしましょうか。
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