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木も森も、きっとよろこんでくれている、理解者の輪が広がりつつあるのを
今日は、岐阜県での「木読講座」に
うかがいました。
「木読講座」というのは、
本当に、よくぞ、
こんなすぐれたネーミングを
考えついたものだ、と思います。
木の形をよみとくことを
テーマとした講座。
みごとに簡潔、文字通り。
参加者のメインは、
森のようちえんにかかわる
保育士さんのほか、
ネイチャーゲームなど
森林内で、活動されている方たち。
この講座、今回で3回目、
のはずですが、
毎回、終わった後に
ものすごく満たされた感じが
ひたーっと自分の中に広がります。
森や木が好きな人たちが集まって、
一緒に森の中を歩けば
楽しいのは当然のこと。
でも、ただただ楽しい感じとは、
ちょっと違う感覚なんですよね。
その理由を考えてみると?
ふだん、森の中で過ごす主役は、
子どもたち。
大人は、その見守り役です。
で、その子どもたちが、
できるだけ安全に、
そして、いかに森の環境に
負荷をかけすぎずに過ごせるか、
楽しめるか、
自然から学んでいけるか、
自らを育んでいけるか、
そんなテーマを皆さんもっています。
共通のテーマ、関心がある、
というのは、あるかもしれません。
参加者はみんな、子どもも自然も、
とても大切に思っています。
それにしても、いつも感じる、
あの、わけへだてのない感じの
「イキイキとした、場の一体感」
のようなものは、
一体どこから来るのでしょう。
考えてみると、
主催者のメンバーと、
講師を務めさせて頂く私の
そのつながりかた、
そこにヒントがあるのかもしれません。
自分が大切に思うことをかかえて
楽しいことを一緒にもくろむ、
ちょっと心の底がワクワクっと
よろこぶ感じ。
場を一緒に作り上げていく仲間同士の
心地よい一体感、のようなものが
まず私たちにあるから、
それが参加者さんに、伝わっているのかも?
よくわかりませんが、そんな気がします。
そして、いちばんは、
森が自然が、応援してくれている
のだと思います。
毎回、雰囲気のよい講座は、
楽しいなかにも、
できるだけ、多くの気づきやヒントを
持ち帰れるよう、
イベントの達人が、知恵や経験知を総動員して
プログラムが組まれています。
そのおかげで、参加者はそれぞれに
木や森からいろんなメッセージを
受け取り、おみやげや課題として、
持ち帰れます。
昨日、昨年の参加者さんに
教えてもらったこと。
そうやって、木のことを
理解する人が生まれると、
木のこと、森のことで
気になることがあれば、
周りの人にも、伝えるようになる。
すると、どんどん周りにも
樹木や森の理解が伝わっていく、
ということでした。
それで、講座の後、子どもも大人も、
木や森の見方が変わった、
というのを聞くと、とてもうれしく思います。
きっと、木も森も、そうだと思います。
危険もあるけど、
注意しながら、森に入らせてもらい、
木に親しませてもらうことは
あきらめることなく、続けていく。
その過程で、見る目がますます養なわれ、
あぶないものが、目に入るようになる。
そして、危険をうまく避けつつ、
木や森とともに、
楽しく充実した時間を
過ごしてほしいな、と思います。
講座を重ねるごとに、だんだん、
そんな状態に近づきつつあるかな、
という手応えを感じています。
仕事を始めた頃から、ずっと、もちつづけている
「木も人も、みんな、にこにこ」でありたいという願い。
そこに、近づいていけている。
そんな希望を感じさせてくれる「木読講座」。
みんなで学べると、
見え方が一気に広がります。
が、いつもどこでも、
講座があるわけではないです。
だったら?
一人でも、やれないことはありません、
どこでもよいです、
木が暮らしている場所に足を運び、
「ひとり木読講座」をやってみる。
そうすれば、きっと
この木や森の理解の輪に
一緒に入ってもらえそうな気がします。
もしそうなったら、
とても楽しいし、うれしいですよね?
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