行方不明になった初心を取り戻すために
仕事でも家庭生活でも、慣れて、
自動的にものごとが進むようになるのは、
気が楽だし、エネルギー的には、
悪くない気がします。
ですが、あらためて考えてみると、
そのような日常や仕事を
楽しめているでしょうか?
自分のやりたいことを
楽しくやって仕事をしているようで、
気づいてみると、なんだか気分が重い…
で、あらためてふりかえると、
最初の頃には、いつもあった
木を見る楽しさ、おどろきのようなものが
どこかに行ってしまっていたのを
思い出します。
そのきっかけは、例えば、先日のように
同じ住宅地に関わっていても、
建築物や設備関係(ばかり)を見ている方や
ネイチャーゲームのリーダーさんたちと
緑地や公園を歩いたとき。
大人になってからの、
木に関する知識や経験があまりない、
というのは、もったいないことではありますが、
発見の楽しさ、おどろき、喜びは、大きいです。
そういう方たちと、
公園や緑地、森を歩くと
慣れがどこかに吹き飛ばされて
新鮮にものすごく楽しめます。
あまり言うと怒られそうですが、
仕事であるのを忘れます。
ですが、思うに、
専門外の人と歩かないでも、
木や森の面白さを発見し、
感動するのは、自分だけでもできるはず。
それには。いつも、目の前の存在や現象に
まっさらな気持ちで向き合えればよい。
高齢化社会に対応して、
見た目を若く!というのは、
経済効果も大きいので、
さかんに宣伝されています。
が、いつも、いつまでも
新鮮な気持ちをもって、楽しく生きる技術、
のようなものも
心身の若さを保つためには
重要な気がします。
初心を忘れてしまうのは、
自分のなかに、たまってしまった
知識や経験による慣れ。
これも年末に思い切って捨ててしまって、
気持ちよく、さっぱりと。
そうして、来年はまた新鮮な気持ちで
木や生きもの、自然物を眺める楽しさに
どっぷりとひたって過ごせたらいいな、
と思います。
それにはまず捨てて空っぽに。
新しくよいものが入ってくるための
時空間を用意いたしましょう。