知人宅のソメイヨシノ
昨日は半分仕事で、自然豊かな場所にある知人宅にお邪魔する。
このうちには、ソメイヨシノの大きな木があります。
知人はこの木に惚れ込んだこともあって、このうちを入手したそうです。
この姿を見ると、そりゃそうだ、ですね。
このお家の庭木の管理を任せてもらっているので、年に2度、必要な作業はしています。
サクラの管理のうちの重要なことの一つは、病気の枝と枯枝を取り除くこと。
生きた枝の剪定は、樹木にとってはうれしくない行為ですが、病気の枝になると話は別です。
この木は、蛍の見られる川に近い位置に立っているので、空中湿度が多めの場所で生活しています。
だから、知人がこのうちを入手したとき、この木は、全身天狗巣病枝だらけで、かなり激しいことになっていた。
切った枝を試しに庭に並べてみたら、庭が隙間なく一杯になりました。
圧倒される量。
そこから、何年もかけて、繰り返し病気の枝を取り除き、時々、土壌改良をすることもあります。
そういうことを数年やって来たおかげで、この樹木と同じ年の、道路沿いに植わっているソメイヨシノよりも、かなり状態がよいです。
春はきれいな花を咲かせて、周りの方の目を楽しませてくれています。
今年はわざわざお隣のご主人が、御礼を言いに来られました。
とはいえ、私としては、もう少しパワフルな状態にしたいと欲張っています。
そういうとき、大事なことは、樹木の生活、やろうとしていることの邪魔をしないことです。
人間が樹木のためにしてあげられることは、意外と少ない。
むしろ、さっきも書いたように余計なことをしない、というのがとても大事です。
木を育てるのも、子どもを育てるのも、だいぶんほとんど同じなのだろうな、とあるときから思うようになりました。
自分がしたいことをするのでなく、まずは相手の状態や希望をよく理解しようとする。
樹木って、いろんなことを教えてくれる存在です。
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