教え役をすることで始まる展開
大学の教員をさせてもらっていると、ありがたい、と思うことがいくつもあります。
ここでは2つだけ、あげてみます。
1つめは、周りの人が教材集めに協力して下さること。
仕事の出先で、「これを標本として学生に見せたい! 欲しい!」などと独り言を言う。
すると「どうぞ、どうぞ」と周りの方たちが集まって来て、親切にものこぎりで病気の枝を切って下さったりします。
そんな風に、教材集めに積極的に協力して頂くことは、とても多いです。
おかげで、写真や病気の枝など、いろいろと集まりました。
多くの方が、少しでも学生の学びの役に立ちたい、という気持ちをもっておられる、その表れだと思います。
この木製の猫の彫刻の写真も、そんな風にして教材として頂いたものです。
いわゆる「教育」という活動には、そんな広がりやつながりが生じることもあると思います。
もう一つは、教えるはずが教わる、で、思いも寄らない学びの機会をもらえること。
教員は役回りとしては、教え役です。仕事に関する知識や現場経験については、伝えられることもあります。
が、実際は、むしろ学生から教えてもらうこと、気づかせてもらうこともたくさんあって、ハッとすることの連続です。
私の場合は、学生の言葉でホッとすることもたくさんありました。
何か伝えたいものをもっていて、伝える役回りが巡ってきたとする。
そんな時は、よろこんで引き受けて、何かの形で展開を始められるといいな、と思います。
一方的なものでないので、どう進んでいくか、わからない。
そこがまた、とてもおもしろいと思います。
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