前に進まない、自然観察会
自然観察会的なイベントって
参加されたことがあるでしょうか?
講師の方によって
個性があって
それも楽しみのひとつ?
なので、自分が参加する時は
先生による違いなども
楽しませてもらっています。
自分が講師をするときに
自覚もし、
主催者から言われるのは、こう。
おもしろいものを
次々と見つけてしまい
目的地にたどり着かない…
です。
なので、先日のイベントでも、
できる人である企画者は、
講義のお部屋から
だいぶ離れた森を観察場所にすると
たぶんそこには辿り着けない、
と読んでいました。
きっと移動の道中、
おもしろいものが目に入り
説明が始まっちゃって
その辺で時間切れになるからと。
それで、下見の際に
学び多く、すてきな
観察場所、樹木を
見つけておいてくれました。
一緒にその場に行ってみて、
すばらしい!と思いました。
というのも、
イベントのお世話を
何度かして下さるうちに、
いつの間にか、
自分で木の形の評価が
バッチリできるように
なっておられたから。
おもしろい形の木、
教材になりそうな木、
教材になってもらうには
悲惨すぎる木などなど。
選んでもらった木の形の
おもしろさばかりでなく、
その方の目利きの素晴らしさにも
感動してしまいました。
樹木がそこで暮らしていることで
人も心地よく過ごせる場所。
その楽しみ方はいろいろある、
と思います。
木の形に表れた
長い歴史の積み重ね、
数々の苦労。
そんなことを想像し
思いを馳せてみる。
と、生きるって大変ではある、
としみじみと
共感の思いが湧いてきて
どんどん次々に、と
前に進めなくなります。
割り当て時間にもよりますが
ほとんど同じ場所から
動かなくても、
一本の木があれば
かなり長い時間をかけて
じっくりと楽しむことが
できそうです。
なので、前に進まない
自然観察会。
このタイプの自然会は
実は、自分1人でもできるんです。
木の形の見方の
ちょっとしたポイントを
知っておけば。
そのための知識は
『図解 樹木の力学百科』
などに書いてあります。
お近くの図書館にもあるかも?
なので、そこに行くまでの道のりも
身近で暮らす木に
相手をしてもらって
木の形を読みながら
行ってみてください。
無心で楽しんでいると、
図書館にはたどり着かないかも
しれませんけどね。
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