自然界の不思議さ、面白さ
「最近、自然って○○だなあ」と感動された経験がおありですか?
何かあればいいな、と思います。
私のは、ささいですが、これです。
最近、料理研究家のお友達に会ったので、チャンス到来!と、ゆで卵をつるんと手早くきれいにむく方法を聞いてみました。
彼女は、大学で栄養学を、卒業後も、名の知られた料理学校にいくつか行った、アカデミックな背景を持つ人です。
だから、新しい卵をゆでると殻をむきにくい理由を、「新しい卵には、まだエチレンが多く入っているからむきにくい、それを抜くといい」と教えてくれました。
ここで、「エチレン」と聞いて、!となるのが、樹木医とか、植物関連の仕事をする人の特性だったりします。
タモリさんの番組でも、「おっ」のマークが出てくる、あんな感じ(笑)
話を元に戻すと、彼女は、「卵のとんがっていない方に、針で小さい穴を開けて、エチレンを抜いてからゆでると、むきやすくなりますよ」と教えてくれました。
やってみました、早速。
縫い針を取り出し、つついてみるけど、簡単には開きません。なので、グラスに入れて固定してから、縫い針をすりこ木で、軽ーく、ぽん!
すると、うまいこと、小さい穴が開きました。
それでゆでると、穴から中身が出てくることもなく、つるん、とむけて、感動!
些細なことのようですが、卵がきれいにむけないと、その都度、時間はかかるは、イライラするは、です。
それが、彼女のおかげで、人生の貴重な時間をだいぶ得したと思います。
ここまできて、「エチレン」に光が当たります。
エチレンは、どちらかというと、バナナとか植物との関連で耳にすることがおおいですよね?
そのエチレン、植物ホルモンの一種でもありますが、この仲間では稀な、気体状の植物ホルモンです。
作用そのものは早くから、経験的に知られていて、利用されてきました。
例えば、古代エジプト人は、イチジクに傷をつけると早く成熟すること、中国人は、香をたいた容器の中にナシを入れておくと、早く成熟することを知っていた、と言われています。
昔の人って、ものごとをよく観察しているし、偉い、という例の一つですね。
で、話は変わりまして、今度は、植物ホルモンは、木の形とも関係があります。
ここまでで長くなってしまったので、続きは別に書かせて頂きましょう。