「江戸めし」って、聞かれたことありますか?
「江戸めし」って、どこかで聞かれたことあるでしょうか?
土井善晴さんの「一汁一菜」について、ここに書いていた頃、本の整理をしていて、『江戸めしのスゝメ』永山久夫、という本もあることが思い出されました。
サブタイトルは、300年前の日本人が実践していた「史上最強の食生活」。
帯に書かれているメッセージは、「華美ではなく、理に適った食事」
とあります。
また、カバーには、
旬の素材を用いた、貧しくも理に適った食事=江戸めし
とあります。
久しぶりにパラパラ眺めてみると、何度読んでもこの本は面白いし、ためになる、のですね。大事なことを思い出させてくれる、というのか。
そして、本書が優れものなのは、再現料理のカラー写真があって、
なんと、「江戸めしレシピ10選」というのまで載っています。
それを見ると、今でも十分においしそう! そして、健康的!
なかでも、写真を見て大いに気になったのは【たまごふわふわ】という土鍋でつくったメレンゲ状のスープ。
こんなの、見たこと、食べたこと、ありますか?
材料は、卵(一人一個)、砂糖少々、だし汁200CC、以上。
手順も3つ、シンプルです。
資料をひもとくと、日本では、江戸時代まで、食事に限らず、とても理に適った、そして豊かな生活文化をもっていました。
それをすっかり捨て去るなんて、あまりにも、もったいなすぎる。
というよりも、むしろ、資源の利用が厳しくなるこれからの時代、もう一度、江戸の知恵を借りて暮らしていく必要がありそう。
本書は、いろんな楽しみ方があると思いますが、健康情報本として読むもよし、歴史や文化に着目して読むもよし?
薄めの新書ですが、味わい深い内容です。
次回は、本書の内容から、気になった部分をご紹介しようと思います。