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風が吹けば桶屋が儲かる、と言いますが、この先、何が残り、何が消えていく?
趣味でも仕事でもよいのですが、「これは大切、今後もずっと続いてほしい」と思っている技術や文化のようなものが、何かありますでしょうか?
今朝、ふと思うに、自分の場合は、焼き物、生活雑器も、そのひとつだなあと。
職場の先輩の影響で、民芸の器を長らく愛用していた知人の影響で、一時期、沖縄のやちむんなどの民芸の器がすごく気になり、ついつい求めていた時期があります。
数がたまったので、今はもう、ほとんど増やすことはないのだけど。
そして、最近のトレンドは、「断捨離」「ミニマル」な生活。
ミニマル生活をしている方の食器を雑誌や本で見せてもらうと、多くの場合、外国製のシンプルな器が少し、だったりします。
ここで、「うーん、民芸に限らないけど、器の文化は、これからどうなるのだろう?」という疑問が頭をもたげます。
確かに、もうこれからの時代は、資源やゴミ処理の課題もあるし、どんどんものを作って、どんどん売り、どんどん使って、どんどん捨てる、という時代ではありません。
が、新しいものを作り、収入を得つづけられなければ、その産業や技術、技術の集合体である文化って、残ってはいきませんよね?
朝、お気に入りのお皿を棚にしまいながら、うかうかしていると、このような器を作ってくれる人も少なくなり、このすてきな技術や文化も、消えていってしまうかもしれない、と感じました。
タイトルにある「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは、「バタフライ効果」などとともに、生態学などの文脈では、よく出てくる用語です。
何か、それ自体は大きくないできごとが、連鎖反応的に、思わぬ帰結につながっていく、という現象を思い出させてくれます。
円安、国や自治体の厳しい財政状態、人口減少社会などの文字を目にしない日はありませんが、それらがじわじわと、私たちの暮らし方に影響を与えていることを感じるこの頃。
いろんなことがドミノ式につながって、わたしたちは、どのような社会や世界に運ばれていき、暮らすことになりつつあるのでしょうか?
あまり楽しい想像、話題ではないかもしれませんが、大好きな器の今後も、最近、よく目にする草の生い茂った手入れの追いつかない空き地や緑地も、現象の根っこはつながっているはずです。
今の様子をみると、現実的には、これまで大切にしてきたものの、愛してきたものの多くは、早晩、失われると思っておく方がよさそう…
あとで、「やられた! 早く手を打っておけばよかった!」とならないためにも、それでもこれだけは、と思うものを、そろそろはっきりさせておく必要がある気がしますが、どうでしょうか?
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