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生き物の不思議さを楽しみつつ、人間についても、考えてみると?

動物を飼っていても飼っていなくても、生き物って面白い!不思議だなあ、と感じることはないでしょうか?

私は普段、樹木相手の仕事をしているので、植物を通して、「生き物って、やっぱしすごい!」と思う経験は、しばしばします。

ですが、時として、動物もすごいなあ、と感じることがあります。

今回そう思ったのは、本を読んでいて。

森林生態学のことを知りたい、と思って、手に取った『獣たちの森』大井徹著。

あえて、「獣」と表現したタイトルからして、ちょっと他とは違う?と期待されます。

で、読んで、へえーと思ったのは、森林内でのサルの「音声コミュニケーション」について。

日本の森林内に生息する哺乳類のうち、音声を多用しているのは、コウモリとニホンザル。

そのサルは、状況に応じて大きく分けると、3種の音声を出し分けているそう。

・ラウド・コール(群れから迷子になった個体が出す大声)、
・警戒音、
・攻撃的音声。

その警戒音は、仲間には危険を知らせ、外敵には発声したものの位置を特定されないような音響特性があるようです。

他にも、群れから離れた個体の発する大声は、音源の方向を推定する精度が高くて、この声には、群れの他の個体は、ほとんど必ず応答するそう。

そして、迷子になったサルは、これまた、応答する声の方向を聞き定め、そちらに急ぐ様子が観察されています。

こんな風に、ラウド・コールは、遠距離の情報伝達を行う音声だと考えられているそう。

へえ、よくできいるなあ、と思います。

が、考えてみると、人間だって、それに近い能力を持っているのでは?と思うことは、少なからずありますよね?

声もそうですが、表情や空気から、伝わってくるものが、大大…

サルもすごいが、どうして人間だって。

最近は、「電波」という言葉を使ったりしますが、人からも、ちゃんと「電波」が出ているのを感じることはありませんか?

わけもなく「親しみ」を感じたり、ちょっと「遠慮したい」感じを受けたり。

または、人ではないけど、自分の好きな、気になる「もの」が、どこからともなく呼んでいるのを感じたり…

サルのお話をきっかけに、どこからともなくやってくる、音を介さない情報伝達が気になります。

人間の場合、サルほどシンプルに生きられていないので、その時々の自分のコンディションで、受け取れ方が変わってしまいます💦

必要な情報への感度を、不安定にしないためには? 

どんな状態でいる時にはできていて、どういう状態の時は難しいのか?

自分をよく見て、探求してみる価値がありそうですね。




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