見出し画像

木の形にあらわれるもの 危険回避編 

近年、木の関係する事故の報道が増えているので、
どうすれば、危険を回避できるか?
少しでも安全性を高められるか?
というテーマでお話しする機会を
頂くことが多くなってきました。

自分のいる近くに立つ木に、
危険の徴候が現れていないかどうか?
どこで判断されていますか?

それを見るのは、
樹木医や植木屋さんの仕事でしょう?(!)
という反応もありそうです。

ですが。

大切な子どもを事故や怪我から守るのは
容易なことではない、
というのは、日常的な実感のはず。

私も、子ども時代に
外で大きめの怪我をしては帰ることが多く、
そのたびに、
「親がいくら気をつけていても、これだから」
と親になげかれていました。

それと同じだと思っていますが、
守りたい人、守る役目の人に
できることと、できないことがあります。

ですが、木と安全に共存するための情報が
約30年前に、ドイツで体系的に
整理されはじめました。

その情報は、樹木医制度ができた
1991年頃から
日本でも知られるようになり
樹木医などが診断するときに
役立てられています。

その情報は、木に興味・関心を
もつ人々に対しては、
一般市民向け講座などで、
伝える機会が作られてきました。

ですが、最近の事故の発生状況を見ると、
興味がある人だけが知っていればよい、
という話でなく、
木のそばで暮らす人にとっては常識
くらいのレベルで、
広く共有しておかないと、
と思うようになりました。

そうでないと、木の果たす機能は
忘れられ(後回しにされ)、
ただ危険な存在だから切らなくては、
となってしまいそうです。

便利に助けられているものでも
使い方を一歩誤ると、
という意味では、
車や刃物などと同じかな、
と思います。

ですが、知識をもっていれば、
怪我をしないように
恩恵をうけることができます。

木の場合、危険を避けながらの
共存を助けてくれるのは、
さきほど書いた
木の形を読み取る方法を身につけること。

それを知っていれば、
危険性の高い木、そうでもない木、
があることがまずわかります。

それがわかっていれば、
危険を避けるための
判断がしやすくなります。

こう書くと深刻な話に
なってしまいますが、
外で一緒にワイワイと木を
見ながら歩くのは
シンプルに楽しいことです。

そうやって、楽しみながら
木に直接教えてもらいつつ、
形の読解しかたを
身につけていくのがイチバン確実。

ですが、いきなりもムリなので、
まずは文章でできる範囲で、
手がかりになることを
ここに書いていこうと思います。

おつきあい頂ければ、
幸いでございます。





いいなと思ったら応援しよう!