あらためて、病気の樹木について思うと
今朝、ふと、思い出したこと。
以前、体調を崩していたとき、自分の主治医の先生に、診断のし方について質問したことがあります。
その先生は、定年を間近に控えた名医さんでした。
先生の診断、判断のスピーディーさや確信ある態度を見ていて感銘を受け、質問したくなりました。
とてもお忙しい方なので、短い時間のやりとりでしたが、最初にこんなことを言われました。
「木のお医者さんって、大変ですね。樹木は、自分で具合悪いって言ってこないからね」と。
そうなんです。
自分で病院に行けないばかりでなく、具合が悪くても、病気にかかっても、外がうんと暑くても、日陰に移動して休む、ちょっと横になって身体を休める、ということができないのが樹木です。
それでも、同じ場所で、ずーっと立ち続け、長く生きられるのが樹木という存在です。
どれだけ優れた身体のしくみを持っているのか、ですね。
とは言え、樹木は暑い最中も枝葉を支えつつ立ち続けて、病気や虫、様々なストレスと闘いながら、生きています。
それがどれだけ大変なことか、人は想像し理解ししようとしているか?
人はもう、樹木を痛めつけるようなことは避けなくては、と感じました。
樹木にとって、どんなことがイヤなのか?
まずできるのは、それを知ることから、でしょうか。
樹木に関わる仕事をしている人は、そんなことももっと伝えようとしなくてはいけないな、と思いました。
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